ナショナルプレスクラブ@ワシントンD.C.での記者会見を行う、スティーブン・グリア博士って何者?

2023年世界最大のディスクロージャーイベント!

こんにちは。スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。

2023年6月12日(米国現地時間)に、世界最大級のディスクロージャー(内部告発)の記者会見がありました。
会見の場所は、アメリカの首都ワシントンにあるナショナルプレスクラブ(National Press Club)です。ナショナルプレスクラブとは、米ワシントンに駐在する世界各国の新聞・通信・放送特派員が組織している親睦団体のことです。

2001年5月9日にも一度、同じくナショナルプレスクラブで、ディスクロジャーに関する大きな記者会見が開かれていますので、約20年以上の時を超え、2回目の開催となります。
この記者会見を率いているのは、前回の会見同様、泣く子も黙る(?)、世界的に有名なスティーブン・グリア博士(Dr.Steven.M.Greer)です。
グリア博士は、日本のスピリチュアル業界では、闇の政府による情報隠蔽工作の暴露といった、3次元的な世界を相手にしている人物と見なされていますが、それだけではありません。とてもスピリチュアリティを深く探求している人でもあり、それは、博士の生い立ちを見るとわかります。今回は、名前は有名だけど、スティーブン・グリア博士って、どんな人なの?と思う人のために、博士自身のことについて取り上げます。

歴史的な記者会見の模様の方を早く知りたい!と言う方は、以下の動画をご覧ください。動画をご覧になった後で、また、この記事に戻ってきてくださっても構いません。

博士の本の出版にも多数関わり、博士が実践している「CE-5」というETや宇宙船とのコンタクト方法について、日本でレクチャーしているグレゴリー・サリバンさんの解説によると、アメリカの軍人は宇宙のスピリチュアリティに近づくことを禁じられているそうです。そのため、今回の記者会見に登場する内部告発者たちも、不可視なスピリチュアルな世界とは一切関係ない状態での体験を話しています。そのため、スピリチュアリティとは離れますが、証言としては十分信用に足るものとなっています。

また、グリア博士の長年のこの情報開示プロジェクトは、ボランティアによって支えられているとのことです。

グリア博士のYouTubeチャンネルで、今回の会見の模様が無料公開されています(英語)。↓

記者会見の冒頭15分を佐野美代子さんが自身のチャンネルで訳しています↓

さらに、個人的にグリア博士と交流のあり、博士の本や映画の日本での公開にも携わる、日本在住の「グレちゃん」こと、グレゴリー・サリバンさんへの世界最速の解説もあります。
(冒頭、akikoさんとのトークあり)↓

有名な「UFO研究家」なのか?

グリア博士の最近の活動を要約する言葉としては、ディスクロジャーの父というグリア博士の著書『非認可の世界:世界最大の秘密の暴露(UNACKNOWLEDGED)』の日本語版の帯に書かれていた言葉が、個人的には一番しっくりきます。

というのも、残念ながら、プロ・アマ含め、UFOに関する研究や関心が米国に比べて一般的でない日本において、グリア博士を「世界的なUFO研究家」としてしまうと、笑う人が多いからです。しかし、博士の活動を振り返ると、人びとの嘲笑によって迎えられるようなものでは決してありません。

いわゆる「UFO(未確認飛行物体)」や、ET(宇宙人)に対する一般的なイメージは、メディアやハリウッド産の映画等により「ハイジャック」され、歪められています。映画『エイリアン』、『宇宙戦争』、『インディペンデンスデイ』…。宇宙人が友好的な存在として描かれている『ET』や、宇宙叙事詩『スター・ウォーズ』などでさえも、人びとを惑わせているのです。

UFO/宇宙人の情報や話題を「存在しないもの」、知的な人びととは切り離された「俗悪的なもの」として位置付けるほか、「エイリアン」といった危険な存在として潜在意識に刷り込んだり、単なるSF作品やオカルト雑誌の類と同等レベルのものとして、マインドコントロールしているのです。
また、政府やNASAといった「権威ある機関」による情報の「囲い込み」があります。宇宙開発事業は、一般庶民とは程遠いところにある、「最先端テクノロジー」と認識され、AIや、スマートシティなどの近未来的なイメージと混同されています。

こうした諸事象に、一部の世界的エリートやコントローラー以外の多くの一般の人びとが巻き込まれているために、スティーブン・グリア博士を「UFO研究家」としてしまうと、胡散臭い人物と混同されてしまう場合があるのです。

生い立ち

では、2回も、ナショナルプレスクラブで会見を行えるほどの人物――スティーブン・グリアとは何者なのでしょうか?

スティーブン・グリア博士は、1955年に、アメリカの南部で生まれました。母親は半分、あの有名な小説『風と共に去りぬ』の主人公「スカーレット・オハラ」のような人で、父親には先民族チェロキーの血が入っていました。

後々、ERの医師を経て、軍人や政府関係者に信頼され、彼らの証言を集めて記者会見まで行う姿を見ると、まともな素晴らしく知的な家庭で育ったのか?と思ってしまいそうですが、そうではないらしく、博士の著書『UFOテクノロジー隠蔽工作(原題:HIDDEN TROUTH--FORBIDDEN KNOWLEDGE)』によれば、「きわめて問題の多い家庭だった」、「これほど人を傷つける、壊れかかった家庭環境はまたとないのではないか」と幼少時代を回想しています。

アル中の両親によって、幼い頃のグリア博士は、双子の妹と共に見捨てられたような状態におかれ、食事もなく、灰や土を食べる生活(!)。ほとんど虐待に近い生活のため、肺炎にかかり、その後遺症が大人になっても、残るという壮絶な体験をします。

グリア博士によると、こういう家庭に育った場合、自己破壊的で時に自殺さえするような人生をたどるか、神の加護と可視・不可視の世界からの導きの道を行くかの、大抵2つに分かれるが、自分は後者の道を辿ったとのことです。

臨死体験

破滅的な生き方をする両親を反面教師に、なんと、スティーブン少年はローティーンの段階で、夜中まで働き、自活します。さらに、妹たちの面倒を見る傍ら、勉学に励み、優等生になりました。
グリア博士がティーンエイジャーの頃は、あの「セックス・ドラッグ・ロックンロール」な1960年代後半~1970年代前半。しかし、そんな娯楽に現を抜かす時間は、生きることで精いっぱいな超多忙な生活を送るスティーブン青年にはなく、もはや違う世界線での出来事だったようです。

そうした流行にはまる代わりに読んでいたのが、インドの聖典『ヴェーダ』。両親が無神論者だったため、幼い頃、教会に連れていかれることはありませんでした。そのため、スティーブン少年はある種の宗教的に偏った見方を持つことがなく、自然と瞑想体験や高次元意識へと入っていくことができたようです。

ティーンの段階で、瞑想を始め、遠くへの旅行の計画などを立て始めるものの、体調を崩し、貧しさから医者にかかることができなかったために、生死をさまよいます。そこで、臨死体験をします。これにより、「神の顕現」を体験し、なんと、貧しさからきていた足の病も治ってしまいました。この体験がスティーブン青年の人生を、がらりと変えてしまうことになりました。

遭遇体験

ブルーリッジ山脈の自然に魅せられて、そのそばのアパラチア州立大学へ入学すると、自然の中を歩き、瞑想する生活が始まりました。

18歳のある日、瞑想中に、宇宙船がそばにいることに気づき、臨死体験中のような意識状態になっていると、突然、宇宙船の中へと運ばれます。その体験は、世間で噂されているような「宇宙人との遭遇体験」とは、まるで違う体験でした。それは、時間と空間を超えた体験であり、この体験時に宇宙存在との共同創造で生まれたのが「CE-5(第五種接近遭遇)イニシアティブ」でした。

この時のことを、博士はこう書いています。

「人間が互いに確信しているような破壊を乗り越え、宇宙の中で調和共存できる平和な文明へ移行するよう、ETたちが望んでいることは、私にははっきりしていた。この目的のための大使たるべき人々を地球は探し出す必要がある。だから私はその仕事をすること、また、そのことを同じ人間仲間に教えることを申し出たのである。」

引用:スティーブン・グリア『UFOテクノロジー隠蔽工作』p.40

その体験の直後、山を下りて帰ろうとすると、足がポーン、ポーンとまるで浮いているような感じで自分が駆け下りていることを知ります。これは、反重力の体験でした。

宇宙船を呼ぶ。

感動的な宇宙船やETとの遭遇体験の後、1974年アイオワ州の国際大学の教員養成科に入学し、『ヴェーダ』とサンスクリット語の研究に没頭します。そうして、宇宙論について勉強し、その後、瞑想と高次元のコースに数年間を費やし、ニューヨーク州のキャッツキルでは上級コースを受講しました。

瞑想修行中に、「CE-5」を試してみると、見事に機能していたので、さらに、ある夜、ベッドで瞑想し、再び試してみると、やはりその夜も機能したのを感じます。
すると、ハウスメイトが、部屋に飛び込んできました。宇宙船を見たことに慌てて度肝を抜かれたのです。「僕が呼んだようなものだ」とスティーブン青年が答えると、「2度としてくれるな!」と言われてしまいます。
これ以外にも、他者による目撃や体験が周囲で増えるにつれ、「CE-5」が現実に機能していることに確信を深めるようになります。

エイリアンによる誘拐という「ストーリー」

グリア博士は自身が体験していることと、世間でよく言われている宇宙人に関する話との間に、大きな隔たりがあることを著書の中で述べています。グリア博士が出逢ったのは、高度に意識が進化した存在や、その彼らの宇宙船でした。

「当然な進化のあり方として、彼ら(星子注:ETのこと)が非敵対的な立場を選んだことである。換言すれば、彼らの高い意識レベルは不和対立とは両立しないのだ。」

引用:スティーブン・グリア『UFOテクノロジー隠蔽工作』p.56

グリア博士が出逢った存在たちは、極めて平和的だったのです。一方、世間で話されている宇宙船との接近やETとの遭遇体験は、そのほとんどが宇宙人(=エイリアン)による地球人の誘拐というストーリーです。このため、こうした未知との接近遭遇は多くの人びとに恐怖を呼びおこしています。

「私が非常に憂慮している事柄のひとつは、人間と地球外文明との関係が軍事本位のグループによってハイジャックされてしまい、その関係が誤って管理されていることである。(途中略)オープンで誠実な関わりについての公式プログラムがないために人間とETたちとの関係は完全に無視されてきた。」

引用:スティーブン・グリア『UFOテクノロジー隠蔽工作』p.131-132

与えられた導きを受け取るということ

ところで、グリア博士と言えば、ディスクロージャー父として、闇の政府や闇の予算の使い道など、ダークサイドに切り込んでいく、タフ・ガイなイメージですが、本に書かれている妻エミリーさんとの結婚の経緯は非常にロマンチックです。

1978年当時、イスラエルにいて、ハイファのカーメル山にあるバハイ教世界本部で働いていた時、ある夜、アブデウル・バハというバハイ教の長の遺跡にいる夢を見ます。そして、そこに現れたアブデウル・バハが、ある女性を紹介しながら、「我々があなたに結婚してもらいたい女性です」と言うのを聞きます。
4、5晩連続して同じ夢を見た後、なんと夢と同じ女性と出逢います。しかし、その女性と話をしただけで、女性はロンドンへ行ってしまいます。後に、女性は「スティーブン」という名前しか知らなかった男性に、彼との楽しかった思い出を綴った手紙を、バハイ教世界本部来付で出しました。
それから、二人の文通が続き、二人は結婚することになりました。結婚式の日、サリーを着ている彼女を見ると、あのアブデウル・バハに紹介された時の光景と同じであることがわかりました。この女性が、現在の妻のエミリーさんです。

グリア博士は、

「私が、人々にこの話をするのは、与えられた導きを受け取らない人が大勢いるからである。そして、彼らがそうするのは、導きが意味をなさないと思うためだろう。だが、それが正しい導きであるなら、必ずしも知的な意味を持つ必要はない。」

引用:スティーブン・グリア『UFOテクノロジー隠蔽工作』p.70

エミリーさんと結婚後、アメリカに返り、メディカル・スクールに入学します。こうして、医師スティーブン・グリア博士が誕生するのです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?スティーブン・グリア博士を、UFOや宇宙人、政府の陰謀などの地上のダークサイドと戦う人、オカルト雑誌に載っている人?と思っていた人も、少し、イメージが変わったのではないでしょうか?
現在の活動は、若き日に実際に体験したことがもとになっており、また、高次元意識への深い理解が、平和的なET存在とのコンタクトを可能にしているのです。

恐ろしい闇の権力と対峙しているグリア博士ですが、相手を懲らしめるために行っているのではなく、その相手への許しが博士にはあります。それは、アル中で破綻した家庭を作っていた両親への許しが根底にあると博士自身が語っています。

グリア博士のこれまでの人生での経験が、今の情報開示プロジェクトの根として、しっかりと博士を支えているのでしょう。日本のスピリチュアル界の住人が、もう少しグリア博士のこのスピリチュアルな部分に気づき、取り上げていったら――日本のスピリチュアル業界もレベルアップすることでしょう。

参考文献

★今回の記事は主に、スティーブン・グリア『UFOテクノロジー隠蔽工作』めるくまーる 2008を参考にしました。

★記者会見の前に後悔されたグリア博士の『シリウス』、『非認可の世界』につぐ、最新作の映画『The Lost Century』。主に、フリーエネルギーとその未来についての内容。

★2001年の第1回目のナショナルプレスクラブでの記者会見をまとめた本↓