イルカは海のET!ジョーン・オーシャン著『ドルフィン・コネクション』紹介

こんにちは。スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。
今回は、ジョーン・オーシャンの『ドルフィン・コネクション:多次元的な生き方』という本を紹介致します。初版が出されたのが1993年という本です。
タイトルに「多次元的な」とありますが、この本はまぎれもなく宇宙的で高次元の叡智がつまったETスピリチュアルの本と言えます。

ドルフィン・トーク

星子がジョーン・オーシャンを知ったのは、ハワイ在住の野崎友璃香さんという日本人の女性のおかげです。
既にご存知の方もいるかと思いますが、野崎さんはドルフィンヒーリングセラピーやドルフィンスイムのパイオニア的存在です。
昨年電子化(ペーパーバックもあり)となった『イルカのアヌーからの伝言』という本をはじめ、海やイルカ、ハワイなどをテーマとした本を10冊以上出版されています。
その野崎さんの「ドルフィン・トーク」という、野崎さんがズームでほぼ毎月行っているお話会があるのですが、そこでジョーン・オーシャンというハワイに住む「ドルフィン・コネクション」の創始者のドキュメンタリーが公開されたという話が出ました。

なぜ、ジョーン・オーシャンの本の前に野崎さんを紹介するかと言いますと、今回紹介する『ドルフィン・コネクション』という本を読むならば、事前に野崎さんの『イルカのアヌーからの伝言』という本を読んだ方がわかりやすいからです。
というのも、日本ではイルカと触れ合うことで癒し効果があるということは何となく伝わっていて、スピリチュアル界ではシリウスと関係があるという認識がされてはいますが、陸や森の中など、海でないところに存在する「イルカの意識」については、あまり知られていません。そうしたことが、この『イルカのアヌーからの伝言』には書かれているのです。
また、この本には、ただ愛らしい姿だけではない、イルカのセクシュアリティなどについても語られています。日本のスピリチュアル業界ではイルカやクジラはまるで天使と同様、アイドルのように扱われているため、この視点は珍しいでしょう。
まずはこちらの本を読み、そして、ジョーン・オーシャンの『ドルフィン・コネクション』を読むと、内容が頭に入ってきやすいのです。

ジョーン・オーシャンとイルカの出会い

さて、では早速、『ドルフィン・コネクション』という本の解説に入っていきましょう。
この本の著者のジョーン・オーシャンはアメリカのニュージャージー州出身の女性です。オーシャンという名字は離婚後に彼女自身がつけたものです。
彼女は、22年間心理学者として虐待を受けた子どもや非行に走った子ども、その家族、性的虐待を受けた女性たち、アルコールや麻薬中毒のクライアントのケアに携わります。しかし、クライアントが快復したかに見えても、再び元へ戻ってしまうこともあり、どうしたら彼らを救えるのかと瞑想や祈りの日々を送ります。
そんなジョーンの生活を豊かなものに変えたのが、イルカやクジラなど「クジラ目」の存在との出会いでした。海になじみのなかった彼女は泳げなかったのですが、彼女のそばにイルカが来て、そして泳ぎを教えてくれました。
ジョーンは様々な場所で、それぞれ異なる境遇にいるイルカたちと接します。中でも、捕獲されたイルカで、子どもをなくした母イルカの悲しみはジョーンにも伝わってきました。時に人間に捕まり短命な生涯を終えてしまうイルカもいれば、ピラニアの泳ぐ川にいるピンクイルカもいました。また、野生の海にいるイルカは、平和的で他者を愛し、家族を大事にして、よく遊んでいました。ジョーンはイルカたちと心を通わせ、イルカたちとのつながりをどんどん深めていきます。

イルカと多次元

ジョーンはしだいに、イルカやクジラは、スピリチュアルな存在であること、そして、それは地球外の知的生命体、すなわちETと深いかかわりがあるという気づきを得ます。
また、彼女自身も、自分の名前を「オーシャン」とした頃から、少しずつ目醒め始めていたものの、イルカやクジラと接して、意識が急激に拡大し、イルカやクジラメッセージも受け取れるようになりました。
というのも、イルカやクジラたちとは普通の人間同士との会話のように言葉は使わないのですが、テレパシーでやり取りできたからです。
こうして、ジョーンはイルカやクジラを通して多次元宇宙へとつながるようになっていきました。

ジョーンは自身のイルカやクジラとの交流、そして得た気づきを話し、シェアする活動をはじめます。会場ではアーティストのジョン・ルーク・ボゾリによる作品の数々が、イルカやクジラの多次元的なイメージ映像として流れ、参加した人びとのヴァイブレーションを刺激します。

この『ドルフィン・コネクション』を読んでいくと、後半になればなるほど、ジョーンの多次元意識の拡大は留まるところを知らずで、かなり高次元の話になっていきます。
一度通しで読んでいますが、この記事を書くために、紹介できそうな部分がないか、拾い読みしようとしましたが、断念しました。一回読んだだけでは拾い読みできないぐらい深い本なのです。
しかし、最初から順に読んでいくと、心理学者だった彼女がイルカやクジラとの出会いで徐々に変化していく姿に、読者は自分を重ね合わせることができるため、最後まで読むことができます。
それはまるで、イルカやクジラ、そしてジョーンがわたしたちを引っ張ってぐいと遥か遠く、高次元意識まで連れて行ってくれているかのようです。そして、それは決して強引な感じではなく、心地よいのです。

波動を下げないこと

再び野崎さんにご登場頂き、野崎さんが「ドルフィン・トーク」で話していたジョーン・オーシャンの興味深いエピソードでこの記事を締めくくりましょう。
野崎さんはジョーン・オーシャンの話を聴けるように、日本から来た人を案内したりしていたわけですが、ジョーンがフォトンベルトなどあまりに高次元の話をするために、参加した日本の人たちは最初びっくりして戸惑ったそうです。そして、参加した人たちは自分が抱えている悩みの解決法とか、癒しとか、そういったものが得られると思ったのに全然違うではないか!と怒ってしまいました。
野崎さんが慌ててジョーン・オーシャンのもとへ行き、皆が期待してたのと違い、怒ってると伝えると、「ノー・プロブレム!」との返事。大丈夫、問題ないと。
そうこうしているうちに、日程も終わりに近づくころ。こんなはずじゃなかった!と怒っていた参加者たちも、なぜジョーンはあんなに楽しそうなの?自分もジョーンのようになりたい!と自ら波動を上げはじめました。みんな、なんとかジョーンのいる次元に行きたい!、追いつきたい!となったのです。

ジョーンは相手に合わせて波動を下げなかったのだと、野崎さんは言います。
これは、宇宙スピリチュアルに取り組む人間には大事なことであり、また、勇気がもらえるエピソードだと思います。

参考文献

ジョーン・オーシャン著『ドルフィン・コネクション:多次元的な生き方』和尚エンタープライス 1993(この本は英語を通して活動中の主婦グループによって翻訳されたため、訳者は6人。伊澤 崇子・久保田エリ・田中宜子・鈴木愛子・神野俊子・松本典代)

野崎友璃香著『イルカのアヌーからの伝言』(kindle、ペーパーバック版)2023

野崎友璃香さんとジョーン・オーシャンのドキュメンタリーについては、野崎さんのオフィシャルブログ by Ameba 記事:「イルカとクジラとジョーンたちのドキュメンタリー・OCEANオーシャン完成~!」を参照。 https://ameblo.jp/yurikarainbowdolphin/entry-12868715752.html
(2024年10月・11月日本にて野崎さんのイベントが開催されるそうです)。

YouTubeチャンネル Lisa Denning -Ocean Eyes より、『OCEAN』の予告(まだ、英語のみで海外のサイトですが、ドキュメンタリーは購入可能だそうです。)