弟子になることを望む男たち
スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。
以前、館長がいた某Tというスピリチュアル系(宗教ではない)の団体を館長に紹介した男性もそうですし、その団体にいた時、つき合った元彼氏、会員仲間の男性たちには、同じような傾向がありました。それは――
自分が弟子入りするにふさわしい相手を強く求めており、その人物と、師匠と弟子の関係を結びたがっていた
ということです。
Tという団体に属していることで、彼らはそうした師弟関係を結ぶことができたので非常に満足していたようでした。そのせいで、団体を辞めるということは考えられない、と言った様子でした。
わかりやすい例では、『スター・ウォーズ』のオビ=ワンやヨーダとアナキンやルークのようなジェダイの騎士の関係性を結びたい願望があるのです。
こうした誰かへの弟子入りを希望する男性が何を引き起こすかと言えば、それは、師匠の男性の「グル」化です。
「グル」に支配されたい(?)スピリチュアル系男子たち…
少し前まで、日本で男性がスピリチュアル業界に関わるといえば、それは滝行をするなど、どちらかといえば、修行系でした。
また、インドでは聖者のもとで学ぶということもあるでしょう。こうした伝統の中では、師匠について勉強するというのが、普通だったのです。
師匠と弟子のような関係は、そう言う世界だけのものでしょ?と思われがちですが、この関係が現代日本、しかも都会でも形を変えて継続しているのです。自己啓発の有名講師や、誰もが知る企業の創設者、ロックバンドの有名なギタリストなどを伝説化し、人生の師匠のようにしている男性も多いことでしょう。
男性は、どこかに自分の理想の「父親像」を重ねられる人物を探し求めているのでしょうか……。この師弟関係の特徴は、男性の間だけで完結しているということであり、女性には入り込めない、見えない壁のようなものがあります。余地がないどころか、意図的に排除しているような、男性だけの聖域のようになっていることが多いです。
こうした特定の人物を崇める態度は、師匠を「グル」化しやすくするのです。そして、弟子になった男性は「グル」化した師匠に、しだいに生活のあらゆる面において影響を受けることになり、さらには全てを支配されてしまいます。
星子の元彼氏の場合
星子の元彼氏、仮名Aさんの場合を例にあげると、彼はTというそんなに大きくない団体の、小さな支部道場にいました。Aさんは、そこの道場を経営している師範を「グル」化していました。彼の場合はわかりやすいことに、『スター・ウォーズ』が大好きでしたから、師範をオビ=ワン、自分をアナキンかルーク・スカイウォーカーのように言って、自らを重ねていました。
Aさんは、毎月稽古代を含めて4万円ほどを支払っているのですが、他にも特別なイベントごとなどでは10万単位で、たくさんお金を道場に落としていました。
Aさんは、訪問型の整体師でしたが、収入は低く、さらには手を出したFX(外国為替証拠金取引)でもうまくいっていませんでした。星子より6歳若かったのですが、一度、大学卒業後、会社に勤めて心身を病んで辞めており、それから整体師になる勉強を始めたという経緯の持ち主でした。お金はためている途中で、貯金もありません。両親が健在なので、時々、食事などは面倒をみてもらっているようでした。稽古以外の日々の慰めは、近くの居酒屋で呑むことぐらいでした。
そういうわけでAさんはお金に余裕があるわけではありませんでしたが、「自分が道場にお金をいれてあげないと、先生(師範)が困るから」と言ってしました。「先生は、他の仕事の片手間ではなく、道場だけなんだ。僕が一番年長だから、僕がお金を入れないと、道場が成り立たないんだよ」と。
「グル」は弟子をマインドコントロールするが、心は満たさない
Aさんが、星子に告白した時の話では、「自分の生活には潤いのようなものがない」というのでした。彼が、星子に彼女になってほしいと思った理由の1つは、星子がいれば、自分の生活が潤い、癒されると思ったからでした。
星子は、彼を年若い友人程度に思っていたので、まさか自分がそんな対象になっているとは思いもよらず、驚きました。と、同時に、彼があれほどまでに入れ込んでいる、道場の師範との師弟関係でも、彼の中に満たされない想いがある、ということが意外でした……。
ところで、Tという団体の代表は、会員の、特に男性たちの「グル」のような存在になっていて、AさんもAさんがついている師範も、その代表を「グル」としていました。
この団体では、代表を頂点に、「四天王のような」師範が4人、そして、有段者、平の会員などという感じで明確なピラミッド構造の組織になっていました。
星子が、何か、この団体についておかしいと思う点を言うと、Aさんは、「組織だから、しょうがないんだよ」と言っていました。代表の男性にセクハラをされて、それをAさんに訴えても、彼は「コメントしずらいなあ」と苦笑いするだけでした。
今から思えば、彼はマインドコントロールにかかっていたのでしょう。自分の恋人がセクハラされていたら、普通、怒るはずです。しかし、彼はその事実を認めながらも、普通の思考ができなくなっていたようでした。まるで、代表と師範という「グル」たちに都合の良いことしか言えないようにプログラミングされているかのように……。
女性は「女神」化する
師範の4人の中には、一人だけ、女性がいました。彼女は中学生の頃から、代表の男性に習っていて、代表のお気に入りでした。彼女の母親は団体の事務局をやっていて、団体がTVの取材に答えるか否かなどの判断については、この母親の事務局を通さなければなりませんでした。
ところで、男性が「グル」をつくり、弟子につきたがるのと、女性の場合とは、違う現象が起こります。女性の場合は、女性が同じく女性の誰かに「弟子にしてください!」と欲することは、あまりないように思います。
女性が女性を崇める時はその人物をまるで「女神」のように扱うのです。これはどのような感じかというと、その人物が発信することをどんなことであれ、全肯定し、さらには褒めそやすということです。
これは、Tという団体以外でも、一般にみられる現象です。YouTubeでライブ配信をすれば、「○○さん、今日も素敵」、「○○さんは、誰それみたいに、そう言うことしないからいいですよね~」など、ともかく、その人物を持ちあげる言葉でチャット欄やコメント欄が埋まる、その人物がブログに書いたことにも「○○さん、さすがです」、「私も今、ちょうどそのこと思っていたところで、とってもタイムリーな話題でした❤」とか全肯定のコメントをする、ドレス姿の写真を投稿でもすれば、「○○さん、すてき~」、「お姫様みたい~~!」などと熱狂するといった感じです。どちらかというと、芸能人のファンのような反応です。
こうして褒められ、持ち上げられ、ちやほやされた女性は、どうなるのか?というと、次第に、「あら、そう?私って素敵なのね」と思うようになります。
この「女神」のごとく崇めたてられた女性は、調子に乗って勘違いしてしまい、どんどん自分を見失っていきます。そして、しばらくすると、明らかにエゴが増大している傲慢な、ふてぶてしい人間になっているのですが、それを「ポジティブな方へ意識を向けている」、「私は高次元意識だから」という理由で片付けます。
そして、信者たちは、彼女がそうなっていることを教えてあげることはしません。表では、相変わらず、「○○さん、素敵」などと言っているのです。
男性は「女神」化現象には冷ややかなはずだが…
星子が元所属していたTという団体は、女性の会員は少なかったものの、その中には「四天王」の1人の女性の師範に憧れている人もいました。そうでない人も、誰も彼女の言動をおかしいというそぶりを見せませんでした。なぜなら、毎回、代表の男性は、自分が可愛がっている、その女性が、どれだけ素晴らしい人間かを繰り返し繰り返し話していたからです。代表をお気に入りに文句を言うことなどできないというわけです。
ところで、一般社会の男性は、女性が女性を「女神」として崇めているのをみると、冷ややかな、小ばかにしたような反応を見せます。彼らは、男性相手には、憧れの相手を「グル」化しますが、女性を「女神」化はしないのです。
しかし、星子がいた団体の男性会員たちの場合は、一般男性のこの傾向とは、別の奇妙な反応をしていました。ある男性は、影では、その女性のことを、「性格がきつい」と言っていたのですが、一方で、星子に、その女性のようになるべきだと言うのです。つまり、その女性が持っている特性や、師範などの資格など、一つのことを極めているような女性になるべきだと――。このような傾向は、この団体の男性の多くに見られました。
この団体の会員にとって、その女性師範が一つの「完成モデル」となっているようでした。そう言いながら、裏では、「性格がきつい」などと言っているのです。
家父長的な組織の中では、本当の自分を隠す
星子が、その団体を辞めることになったのは、その女性の師範が言ったことについて、「違います、それはあなたの勘違いですよ」、「しかし、自分は特に気にしていません」と言った内容のことを表したからですが、これが大問題になりました。
星子の彼氏は、女性の師範にそのようなこと言うなんてということで、星子に別れを突き付けてきました。――そう、その女性は団体の代表が認めた師範だったので、師範が勘違いするはずなどない、ということで、私はとんでもない名誉棄損で批難されました。
ある会員の男性は、なぜ、みんなが知るよう場所で、あんなこと言ったのだ、と星子を責めました。その男性は、裏ではその女性のことを「きつい」と悪口言っていた人でした。
その時分かったのは、その組織では、本当のことを誰も言っていなかったということでした。
しかし、そこで星子を団体の代表がかばいました。星子は、セクハラされるぐらいの(?)代表の第二の(一番は女性師範)お気に入りだったので、チャンスをあげようというわけでした。
当時は、とんでもない騒動を起こしてしまったと思い込んでいた星子だったので、代表が言う課題のレポートを提出すれば許されるという提案を受け入れて、お礼のメールをしました。
当時、母が亡くなって2年ほど経っていたのですが、今でもそうですが、星子は母が亡くなったころになると、母の夢を見ます。母が治療で苦しんでいる夢です。悪夢です。その課題のレポートに集中すれば、そのつらい夢を見なくて済むと思ったので、それを代表に充ててメールしました。すると、他の人も見れるメールで、かつて、団体に親友の死をネタに男を誑し込む女がいたが、それみたいだと星子のことをあざ笑うような内容が書かれていました。
その時、星子は、とうとう、目が醒めました。亡き母のことをネタに下卑た話を繰り出すその男は、完全な偽光(フォルス・ライト)だったのです。
明らかになったこと
この偽光団体Tに関わったことで、わかったことがいくつかありますが、まず、男性は男性のみを「グル」化するということです。そして、男性は女性を「グル」化することはあまりないようです。男性は女性を「グル」として見ません。その代わり、影響力を持つ女性を専制的な「女王」や「女帝」のようだと陰口を言います。心の中では、こんな女には従わないぞと思っているかのように、時に冷ややかな態度で接するのです。
そして、女性は女性を「女神」化させます。「女神」になった女性は自分が「女神」だと自覚するにつれ、どんどん傲慢になっていきます。そして、彼女はほとんどの場合、自分が闇へ向かって堕ちていることに気づくことなく、勘違いしたまま、あらぬ方向へ行ってしまいます。
星子がいた団体Tでは、会員たちは女性師範の「勘違い女」ぶりに気づいていても、それを口に出すことはありませんでした。なぜなら、その団体の代表の男が、彼女を子供のころから指導していて、可愛がっていたし、その母親が事務局長だったからです。彼女には向かうことは、組織に歯向かうことを意味していました。つまり、その組織にいられなくなるのです。星子のように。
「グル」はピラミッド型組織をつくり、「女神」は個人崇拝となる
団体Tでは、師範の間違いを指摘できるのは、代表だけでした。それ以下の会員には、暗にそれは許されていませんでした。師範は代表に次ぐ特別な存在で、その間違いを指摘することは、その師範の立場と彼女を師範にした代表の面目をつぶすことのようになっていました。
こうして、「グル」は精神的に会員をピラミッド型の組織に所属させます。Tはそれほど大きな団体ではありませんが、組織化することで、会員のエネルギーを中央集権化します。
しかし、「女神」は組織をつくりません。あくまで、「女神」と崇拝者と2種類しかおらず、それでグループをつくるのです。特別な「アイドル」は1人でよいのです。星子が女性師範の件で退会することになったのは、星子が女性で、代表に悪い意味で目をかけられていたからでしょう。星子は望んでいませんでしたが、星子が特別扱いされることに、女性師範はよく思っていなかったのかもしれません。現に彼女は、他の会員が星子に個人的にしてくれたことなどにも、いちいち、迷惑かけないでと裏でいらぬ忠告をしてきました。「嬢王(女王)バチは1人でいい」、そういう態度だったのです。
「グル」も「ミニグル」も、金づるを手放さない
星子の彼氏だったAさんの先生で、支部道場長だった男性は、団体を退会することになった星子に、もう連絡してこないように釘をさしました。彼は、星子によって、金づるの自分の弟子が去ってしまうことを恐れたのでしょう。おそらく、この男性は、弟子と星子が付き合うこともよく思っていなかったことでしょう。星子は彼氏の金銭状況を知っていたので、デート代は半分ずつ出していましたが、それでも、これまで道場一筋だったのに、星子と付き合うと、星子へお金が流れるルートができてしまうのですから。
この支部道場の男性は「ミニグル」です。ドラコレプタリアンについているグレイみたいなものでしょうか。支部道場長は、星子と別れたAさんのケアは自分がするというのですが、星子は嘲笑してしまいました。だって、この男のところにいても満たされず、癒さないから、Aさんは星子のところに来たわけですから!
一方、団体の代表の男性も、星子のことは退会としましたが、親が某有名な自己啓発団体のトップ(宗教との噂もある)だったり、会社経営者で議員の知り合いがいたり、地方の武家の血筋だったりで名家の出身だったりすると、その息子には、おべっかを言っていました。
その息子には、何にもなくても、親のコネで合宿するホテルを予約できたり、有力者とつながりができたりするからでした。だから、彼らのご子息が気分を害して辞めないように気を使っていたのです。
代表の目的はおそらく、金とコネだったと思うのですが、この代表に影響されてか、このご子息の男性たちにはおかしな傾向があり、それは、自分よりワンランク上の女性を求める傾向がありました。内面的にも素晴らしく、社会的に地位がある人の令嬢などが理想なのでした。彼らは、「自分たちは自由に結婚相手を選べる立場にはない」と言っていました。
「グル」の弟子や「女神」の崇拝者は何を求めているのか
星子の元彼氏Aさんは、満たされていない心の部分があったにもかかわらず、稼いだお金のほとんどを団体Tやその下部団体の支部道場へ渡し、そして、彼女がセクハラされても、代表を非難することもなかったことは、すでに書いた通りです。支部道場の師範も弟子からお金を吸い上げつつ、やっと生活しているような状態でしたが、やはり、団体にい続け、代表を尊敬し続けていました。
こんなことをしている彼らは、クレイジーなお人好しなのでしょうか?――いえ、人は何かを求めてでなければ、このような状況には陥りません。
星子にこの団体を紹介してくれたある准教授は、自分は所属しているだけでいいんだと、あまり顔を出しませんでした。しかし、彼は代表をべた褒めしていたし、大学の先生という地位もあってか、代表や組織からつまはじきにされることはありませんでした。
この2つのケースから導き出されるのは、彼らが何か自らの精神的なものの一部を、団体の代表あるいは組織自体にゆだねてしまっているということです。それで、安心を得ているのです。
逆の立場からすれば、代表や組織は、彼らの精神的な負担を肩代わりしているのです。だから、代表や組織はその分の代金をもらってもいいと思っているのでしょう。
星子は、准教授の先生を信頼していたので、その先生が紹介する組織なら間違いないと思って入会したのですが、その准教授の男性も、組織に所属することで精神負担の一部を軽くしようとしていたのです。星子は、その男性が自分より、ひと回り年上で、しっかりしていたので、まさか、そんなふうに組織に依存しているとは思ってもいませんでした。
一方、「女神」を崇拝する女性の場合は、その対象に対し、そのような精神負担を負わせるようなことはしません。彼女たちにとって、「女神」とは「自分の理想の姿を体現している存在」なのです。なので、持っている感情としては憧れなのです。
いつかは自分もああなれたらいいなと思ったりするのですが、普段生活している間に、自分にとっての理想が変化してしまうと、「女神」への感情も変わります。すると、とたんに興味を失ってしまい、また別の「女神」へ対象を移したり、自分自身が「女神」になってやろうと試みる人も現れます。
「グル」化や「女神」化現象が起きる要因
「グル」化や「女神」化現象は、なぜ、起きるのでしょうか?
おそらくそれは、人間に植え付けられた劣等感や罪悪感が原因なのです。
ネガティブ・エイリアンが地球を侵略し、人間の能力を著しく低下させましたが、それと同時に彼らは、戦争や飢餓など、人類の不幸の原因を人類の愚かさのせいであるといったように、地球の危機を全て人類に負わせるよう、マインドコントロールしました。これにより、人類は自らの力を発揮できないばかりか、過小評価することになります。
この限界を突破することができるとしたら、何か伝説的な特殊能力をもった人物だけであり、その人物の恩恵に浴したり、真似をすることで、自分も幸せなれるのではないか?という思い込みが生まれます。
これが宗教化すると、救世主願望になり、自己啓発やスピリチュアル団体となると、「グル」や「女神」が望まれる要因になります。
なぜ「グル」や「女神」は堕落するのか?
ただ一個人の一生をとってみても、この地球で生き抜くのは容易なことではありません。にもかかわらず、アストラル界で何度も輪廻転生して記憶喪失になっているので、死後、どうなるのかもわかりません。多くの人は、目の前の人生を生きる辛さと、未知の死への恐怖の狭間で生きています。
「グル」や「女神」が生まれてしまう背景には、人びとの未来への不安を少しでも軽くしたいという望みがあります。つまり、崇拝者が、「グル」や「女神」を生み出しているのです。
誕生した「グル」や「女神」は、自分が特殊な能力を備えたスーパー人間になったような気がして、また、共感者が生まれたことで、最初は、純粋に喜びます。純粋な喜びに引き寄せの法則が働いて、その人物は成功したりします。
しかし、その純粋な喜びによる成功のエネルギーがピタッとあるところで止まります。
というのも、地球を支配しているネガティブな存在達は、自分たちの支配の得にならないようなエネルギーの増大は望まないからです。ゆえに、今後はその人物が自分たちの支配の得になるようなエネルギー団体へ変容するようにしかけていきます。つまり、徐々に、偽光(フォルス・ライト)のリーダーや団体になるようにしていくのです。
多くの場合、偽光(フォルス・ライト)化したことには気づきにくい
「グル」や「女神」になってしまった人は、自分の成功に酔いしれて、自分を見失い、周りも見えなくなっていますから、自分が偽光(フォルス・ライト)となって、ネガティブな存在に操られているなんて思いません。
たいていその頃になると、組織やグループで忠告する人物は排除されると噂になっているので、本当のことを言う人はいなくなっており、内部では疑心暗鬼が生じています。そうしたネガティブな波動に取り巻かれると、崇拝者たちの判断力も鈍り、不本意でもお金を払い続けたり、ただ、投資した時間とお金がもったいないがためにその団体に居続けたりします。
友人の誰かが、その団体について「おかしい」と言ったとしても、崇拝者たちは、「本物は理解されにくい」、「迫害されやすい」(イエス・キリストの例を思い出して)と思って聞き入れません。
また、崇拝者たちは、自分は特別な伝説的な人の元にいると思っているので、「グル」や「女神」の人間的な欠点を認めようとしません。何かあっても、「抜きんでている人だから、それぐらいのことはあるのだろう」と思ってしまうのです。
現象に気づく人、騙される「グル」・「女神」たち
どうしたら、「グル」・「女神」化現象に気づくことができ、偽光(フォルス・ライト)化した団体から目醒めて抜けられるのでしょうか。
星子のT団体での話を、思い出してみましょう。星子が女性の師範に指摘したこと、それは、「あなたは勘違いしているよ」ということでしたが、これは、その女性の人間的な間違いの部分です。
つまり、「グル」も「女神」も同じ人間であるということを思い出すのです。これは、相手を下げることではありません。というのは、本来、人間は他の惑星の種族に負けず劣らずの、素晴らしい存在だからです。ですから、人間であることや人間らしさというのは、決して悪いことではないのです。
でも、ここで、「グル」や「女神」になってしまった人は、傷つき、怒ります。なぜなら、彼らは自分が一般平民とは違うのだと思っているからです。
これこそ、ネガティブな存在が吹き込んだ偽光(フォルス・ライト)的マインドコントロールなのです。彼らは、こうした特別になりたいと思う「グル」・「女神」志向の人間につけ込み、自分をワンランク上の人間だと思わせます。
しかし、実際のところ、これは、人間を劣った種族と考えているネガティブな存在達の嘲りの作戦であり、彼らは自分たちのところへ、この劣った種族を引き上げてやるつもりなどありません。彼らは劣った種族同士を争わせ、喜んでそのルーシュを奪いとるだけです。
地球人類として、人間の誇りを取り戻す
「グル」・「女神」化現象とは、偽光(フォルス・ライト)現象であり、その行き着く先に幸せや救いはありません。
人類が、人間であることを潜在的に劣って・愚かで・恥ずかしいことであるように思わされているという状態から脱却し、地球に住む人間とは、すばらしい種族であるという誇りを取り戻すことによって、人類は自らを救い、幸せになることができるのです。
「グル」や「女神」に精神的な負担を肩代わりしてもらう必要はありませんし、そのお礼に彼らを養ってあげる必要もありません。彼らも同じ人間なのですから。
人類の多くがそう気づいた時、この地球のアセンションはさらに現実化して、どんどん加速していくものとなることでしょう。