自分の成長に気づいて、手放すと楽になれる本について。

なんだかモヤモヤする時

私って、ぜんぜん、なあんにも成長してないんじゃないかな?と思ってしまう時――。

スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。

こんな時ありませんか?
未だに、可愛いものが好きだし、本を読んだり、音楽を聞いたりして、ああ、いいな、と思っていて。そりゃ、生活環境は少しは変わったかもしれない。家族も変化したかもしれない。でも、自分の深いところでは、まだ、あの頃のまま、小さい頃のままなんじゃない?子供の頃の自分を大事に、純真無垢な心でいるのはいいけれど、はてさて、なんだかな、と。

スピリチュアルをやっていなければ、年を気にするところ、つまり、この年齢で、これでいいの?などと思えるのだが、下手にスピリチュアルなどをやっているために(笑)、そういうふうに年齢をネタに悩むこともできない。そんな風に、モヤモヤする時……。

昔、好きだった本を読んでみると…?

星子が先日、本棚を整理していたら、ある少女小説が出てきました。
もう手放したと思っていたのですが、本棚にまだ、数冊残っていたのです。今は、ライトノベルといって、一つの確立されたジャンルになって大人も読んでいるかもしれませんが、星子が読んでいるころは、そうではそんな風ではなく、「少女漫画」と同じように、「少女小説」と認識されていた気がします。

星子は、少女小説を大学生の時も、全然、読んでいました。(笑)残っていた少女小説は、シリーズもので、新刊が出るのを心待ちにして、発売日に本屋さんへ飛んでいっていました。
作者へファンレターも書きました。返事は来ました!印刷したものですが、ファンレターを送った人全員へ、紙の表裏に作者が色々と、作品について書いたものが送られてきたのです。それも楽しみでした。

館長が好きだった小説は架空の国が舞台で、男爵令嬢と口の悪いツンデレ婚約者の将校が冒険するお話でした。本棚奥から出て来たその少女小説を開いて、冒頭部分を少し読んでみました。何となくストーリーは覚えていました。しかし、読んでみてどう思ったかと言うと、

「あれ?何で、これを面白いと思っていたのだろう?なんだろう?何にも感じない……」。

例えば、将校と若き国王がやり取りしているシーン。これを、昔は、ワクワク、ドキドキしながら、読んでいたものでした。大好きな作品は、ページを繰るのも、もったいないと思っていたものでした。1ページめくると、そのぶんラストへ近づき、お話が終わって、登場人物たちとお別れしなければならないからです。

しかし、今は、1ページ読んでも、「ふーん」と言った感じなのです。

別に少女小説は、つまらないとか、子供だましだなとど言うつもりはありません。でも、その時、気づいたのです。

「あ、わたし、ちゃんと、歩みをすすめて来ているのだ」と。

かつて読んでいた少女小説を長い時を経て、改めて目にしたことで、自分自身の成長を感じ取ることができたのです。

学生時代、少女小説が心を救ってくれていた

その少女小説数冊(シリーズが2、3冊だけ残っていた)は手放すことにしたのですが、その時、切ないとは思いませんでした。ノスタルジーも感じなかったのです。というのも、その少女小説を読んでいた頃の人生は、決して良い時期ではなかったからです。

大学に通って、バイトをしたりしていて、実家住まいで、生活には困りませんでした。
しかし、大学生活は楽しいものではなく、体型を気にしてダイエットをしていて、何時もひと目を気にしていました。そんな風だったので、少女小説の世界は、心のオアシスでした。
その小説の中では、素敵な男性と、素敵な服を着て、素敵な冒険ができたのです。主人公に、自分を重ねて読み、小説の世界が、唯一の救いのようになっていました。

その頃は、まだ、スピリチュアルにも興味はなく、引き寄せの法則もポジティブシンキングも知りません。おまけに、星子は、もとはUFOや宇宙人などに興味は、0(ゼロ)だったのです!

母は、「宇宙人は、絶対いると思うの」とよく言っていましたが、そのたびに、「あ、そう。」(内心、どうでもい…)と答えていたのです。

そんなわけですから、バリバリ3次元的な世界の中で、目の前のことに反応して、問題を解決する毎日を送っていました。宇宙意識も、自分がスターファミリーに愛されているとか、そんなこと知らないので、ずーと、どこか、不幸な感じでした。

本の波動を感じ取るようにして、本を整理するようになって、わかったことは、本を手放す理由のひとつに、その本を手に入れた時の自分の状態が関係してくる、ということです。

つまり、星子の場合では、ある少女小説のシリーズがイケてない非リア充の学生時代の波動と結びついてしまっていたのです。そのせいで昔読んでいた、大好きだったシリーズの少女小説であるにもかかわらず、手放したくなってしまったのです。
つまり、今の自分と波動が合わない本なわけですが、その波動を比べてみると、明らかに今の自分の波動の方がよくなっていると自分でわかるのです。
このため、スピリチュアル的に自分は成長できているのだと実感できたというわけです。

その頃、どんな毎日を過ごしていましたか?

本の波動を読み取りながら、本を整理していく過程において、今、話した場合のように、本を手に入れた時の自分の状態(その時の波動)を思い返しながら、本の選別作業をすると、割とスムーズに進みます。

「願望実現のためのアファメーション」などの本は、綺麗ないい言葉が載っていたりして、手元に置いておいた方がいいだろうか?と迷うことがあるかもしれませんが、その本を手に入れた時の自分がどうだったか、なぜ、その本を購入したのか、それを思い出してみると、判断しやすいものです。

「あの時は、どうしても叶えたい願いがあって、この本を買ったんだけど、結局、叶わなかったんだっけ……」

こういった本には、その頃の自分の想いが、反映されています。館長の場合は、そういう本は手放してしまいます。館長が最近、手放した本の多くが、それを買った時期を思い出してみると、母が亡くなる前後でした。

母の病気を何とかしたいという想いで購入した本や、亡くなった後の喪失感を埋めるために購入した本。それらは辛い時期を乗り換える時、支えになってくれたかもしれませんが、もう、今の自分とは、波動が合わないものなのです。

このように人生のつらい時期に持っていたものは、特に本に限らず、手放すと心が軽くなり、気持ちも落ち着きます。

服なども、そうです。辛い時期に来ていた服は、袖を通すたびに暗い気分になりがちです。それと同時に、波動も落ち込んでしまいます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?また、本棚を整理する話になってしまいましたが、本好きの悩みとして、大抵が本棚がすぐ埋まってしまうことと、他の物はケチるのに、本代はケチれないという(星子だけ?)ことがあるので、気持ちのよい読書生活を送るためにも、自分にとって不要な本は手放し、波動のよい本棚づくりを目指しましょう。