スピリチュアル嫌いのためのメンタル本

スピ嫌い・スピが嫌いになっている時に頼る本

スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。

「スピリチュアルなんて胡散臭い・嫌い」と言うリアリストたちが知らないことがあります。一見、スピリチュアルが好きで、それにどっぷりつかっているような人であっても、時々、「スピリチュアルなんて、クソくらえ!」と思う時がある、ということを――こう思わない、と言う人は、はっきり言いましょう、それは、「嘘です」。その人は嘘つきです。あるいは、まだ、スピリチュアルというものに触れて間もない初心者か、です。

真剣にスピリチュアルをやっていると、時にスピリチュアルが嫌になることがあります。そういう時に、気分が落ち込んで、ディープなネガティブ・ループ思考にハマってしまうと最悪です。
今回はそういう時に、助けになる本を紹介しましょう。もちろん、スピリチュアル嫌いな人にもオススメです。

ネガティブ度 100%~90%

怒りなら、怒り狂って、周りのものを破壊しそうな勢い、落ち込みなら、底なし沼にハマり、希望もなく、悲しみなら泣きわめくほど。

こういう状態の時は、本を読むどころではありません。こうした時は興奮状態であり、何かしようとすると失敗したりします。もし、死にたいと言う時であっても、はっきり言いましょう。死ねないかもしれません。

ですから、こういう時は、何かをするのはやめておきましょう。本も読めませんし、前後不覚になっているので、本屋さんや図書館まで行くのも、危険です。信号を赤で渡ってしまいそうになるのがオチです。(星子が実際そうでした)。

こういう時に読める本はありません。多分、こういう時にすると一番いいのは、熱中症になった時と同じような対処方です。静かに横になる、座る、などして、興奮した精神と強張った体を休めることです。そして、少し心と体が快復したところを見計らって、行動をし始めましょう。

ネガティブ度 80%~70%の時

ふぅ~。やっと気分が落ち着いてきました……。
やっと、行動できるぐらいになりましたね!外に出て、本のある場所に出かけても大丈夫なぐらいになりました!その前に出かけてしまうと交通事故に遭ってしまったり、自動レジで1万円入れたのに、おつりの8800円を受け取り忘れたりしてしまいます!(←リアル体験)。
危険ですし、大損なので、こういう時に無理に行動しなくてよかったですね。そんな自分を褒めましょう、エライ、エライわ、私と!

さて、これぐらいのネガティブ度になると、やっと読める本が出てきます。でも、まだ文章読解力は落ちたままなので、神経にそんなに圧力(ストレス)のないマンガを選択しました。
それが、こちら――

ノガミ陽さんの『自分へのダメ出しはもうやめた。:自己否定の沼から脱出したわたしカウンセリング日記』です。2023年3月18日現在でKindle版と紙と両方出ていますので、好きな方を選べます。もし、気分転換に本屋さんや図書館まで行けるなら、行ってもいいですし、無理そうなら、kindleが読める環境なら、kindleでダウンロードしてしまうこともできます。

この本を見つけた頃、星子は、少し前に受けたセッションで急速に目醒めたものの、その状態についていけず、また、周囲の憑依現象になっている人からエネルギーを受けて気持ち悪くなっていました。しかし、そのセッションを行った人に問い合わせても連絡はなく、その状態のまま、放置されたので、星子はスピリチュアル業界自体にも、疑問を持ち始めていました……。高額で、高次元のセッションを受けても、アフターケアがない――この頃、その辛さに気づいたのです。

しかし、仕事に行っている時は、少し緊張していたので、なんとか自分を保てていて、そのままの状態で、仕事帰りにフラッと本屋さんに立ち寄り、このノガミ陽さんの本を見つけたのです。

この本のいいところは、まず、漫画であるので、神経が尖っていたり、仕事をした日で疲労が溜まっている日でも、比較的読みやすいということです。また、作者の体験がベースになっているので、当事者意識で話が進んでいくのも、気持ちが入りやすいポイントです。治療する医者側やカウンセラー側が書いた本と違って、感情移入しやすく、共感しやすいことに加え、「辛いのは自分だけじゃないんだ」という、孤独な感情を癒す効果もあります。

イラストも嫌味がなく、なんといっても、作者が自分の体験をできる限りわかりやすく読者に伝えようとしているところに好感がもてます。プロとアマの違いはここにあり、プロの場合は必ず読む相手がいることを想定して書いているのです。アマチュアや有名人の独りよがりな表現であふれた本との違いはここにあります。

もう1つ、この本の良いところはノートとペンを使って、自分の状態を書き出す、と言う、誰も相談する人がいない状況でもできる方法が紹介されていることです。この方法を試す・試さないは別として、自分1人でできるこうした方法があるという、この情報自体が、人の気持ちを落ち着かせる効果があるのです。絶望の状態から、希望が芽生えてくるからです。
この本ですべて解決するわけではないかもしれませんが、あのキツイネガティブな状態から抜け出せたと言うだけでも、この本は素晴らしいものだったと、星子は感じています。

ネガティブ度 60%~50%の時

ようやくだいぶ気持ちが落ち着いてきました。文章を読めます。が、まだ難しい本や分厚い本は心理的に負担だと言う感じです。
こういう時にいいのが、こちらの本です。

グウェンドリン・スミス著『考えすぎてしまうあなたへ:心配・落ち込み・モヤモヤ思考を手放すセラピー』です。
ところで、星子はよくkindleの方を張り付けていますが、星子自身は、紙の本で読む方が目に負担がないのと、本のあの形が好きなので(笑)、紙を選択しています。でも、海外に住んでいたり、近くに本屋さんがない人や、本屋さんまで何らかの事情で行けないが、kindleを読める環境にはある人もいるかもしれないので、kindleの方を優先に載せています。また、本によっては、kindleでしか、もう最近は出ていなくて、紙の本は絶版か何かで高額化していることがあるのです。
この本は、紙・kindle、どちらも正規の値段で今現在購入可能です。あるいは、古本屋さんなどで出ているかもしれませんので、探してみてもいいかもしれません。

ところで、この本で語られていることは、認知行動療法がベースとなっています。認知行動療法は、この本の著者、グウェンドリン・スミスさんの言葉では、「人びとに『どのように考えるかを教え、より上手に『感じ方』をマネジメントするためのツールと戦略を提示する」アプローチのことです。

臨床心理学者であるスミスさんのもとには、たくさんの患者さんが訪れます。その多くが「考えすぎ」である、とスミスさんは言います。著作では、まず「考えすぎる」とはどういうことか?ということから、丁寧に説明されます。

考えすぎるとは、「役に立つよりは害になるような方法で、何かについて考えたり分析したりすることに、あまりにも多くの時間を費やすこと」と、この本の中には書かれています。

慎重なのはいいことかもしれませんが、必要以上に考えをめぐらし続け、ネガティブなってしまうこと、また、それに時間を浪費してしまい、それで何も事態が進展せず、ただ時間を無駄遣いしたことに後悔して、また気分が悪くなる――この負の無限ループを改善した方がよくないですか?と言うのが、この本のメッセージです。

この本で、スミスさんのセラピーを受けたかような気分になりますが、これで完全解決!とはならないかもしれません。しかし、考えすぎている自分に、「ハッ」となるかもしれません。これが気分を変えるきっかけになるのです。

この本の良い点は、行間が適度に空いていて読みやすいことと、ユニークでオシャレなイラストが随所に配置されていることです。スミスさんの軽快なトークのような文章も読んでいて明るい気持ちにしてくれます。そんなに悲嘆にくれていないでいいんだな、と思わせてくれる本です。

ネガティブ度 40%~30%の時

もう、結構、気分良くなってきたところかもしれません。でも、また、いつ、気分がネガティブに傾いてしまうかわかりません。そんな時のために対策法を知っていると、安心感を持てます。
そんな時に、オススメなのが、こちら!

デビッド・D・バーンズ先生の『いやな気分よ、さようなら :コンパクト版』です。コンパクト版と通常版の違いは、抗うつ剤についての部分が省かれていることです。しかし、コンパクト版ではありますが、2.5㎝ぐらいの厚みがあり、488ページもあります!結構、重いです。なのに、これはkindleがありません……。

この本は先ほどのスミスさんの本より、さらに本格的な認知行動療法の本です。この本によれば、人に「うつ症状」が現れるときには、「認知の歪(ゆが)み」と言う原因があるのです。この「認知の歪み」は、「あなたが歪んでる」というのではなく、あくまで「認知=物事の受け止め方」が「歪んで」いるという立場です。このことから、この「歪み」を正しい位置に戻せば、「うつ症状」も飛躍的に改善が見込まれるというわけです。
星子はこの考え方を知った時、ずいぶんと面白いなあと思いました。日本には、あまたのセラピー本やカウンセリング本がありますが、このように「歪み」を「正す」というストレートな方法を、ありのままに提示している本はありません。

この本の良いところは、「相談できる人が誰もいない」と言う人にオススメできることです。この本には、図解や表はありますが、スミスさんの本のようなオシャレなイラストはありません。文章がぎっしりで、どこがコンパクト?というぐらい、内容が濃いです。にもかかわらず、この本は、認知行動療法について、その第一人者とも呼べる先生が、一般の人びとに向けて書いたものです。
本と言うのは、相談できる人がそばにいない時に、最高の相談相手になります。
「今、この本が語りかけているのは、読者のあなただけ!」というわけです。これが、読書が非常にプライベートな、親密な関係を本と読者の間にもたらす原因です。

バーンズさんのような先生を探し当てることは至難の業です。星子も経験がありますが、近所のメンタルクリニック、K県の某巨大病院の精神科の医者連中のところへ行ったのですが、ろくな目に遭いませんでした。彼らとの接触は、星子にとって、「黒歴史」でした。
この経験から、星子は自分の感情を自分でヒーリングする方法を求めて、心理学から宗教、スピリチュアルなどの本を読み漁り、自分なりに探求を深めてきました。
その中で、巡り合ったこのバーンズ先生の本は、今のところ、星子が思う、最高のメンタル本です。変な医者の所へ通うより、この本を読む方がずっと安全です。

メンタル本で改善できるのは3次元まで

これまで、3冊の本を紹介してきましたが、どれにも優劣はなく、それぞれがとてもネガティブな気分に役立つものでした。

ただ、これらの本で解決できるのは、この今いる物質世界、第3次元(最近のスピリチュアル業界で流行の表現で言うところの第3密度)まで、です。
ディープ憑依が原因となっているネガティブな状態などは、4次元以上の、目に見えない世界の問題が絡んでいるので、そういう場合、これら、メンタル系の本をいくら読んでも状態が改善されることはありません。

ですから、もし、こうした本を読んでも読んでも元気になれなかったとしても、それで自分を責めないでください。その時は何か他の原因が考えられるからです。
グレイ3体、ルシファー的なネガティブな存在1体に、長年ディープ憑依されていた星子が言うのだから信じていただきたいです。

星子はグレゴリー・サリバンさんのセッションでこれらの存在から解放された後、改めて、こうしたメンタル本を読んだのですが、すると、その前に読んだ時よりも内容がすぅーと頭に入ってきました。

とはいえ、スピリチュアルのセッションやヒーリングなどで、全てが解決するわけではありません。中には効果がないのに高額な代金を要求するものもありますし、セッション後の気分の変動などには自分で対処しなければならない時があります。
そういう時に、今回紹介した本は、一服の清涼剤のような、清々しい感覚をもたらしてくれることでしょう。