職場での憑依現象に対処する。(2)

職場での憑依現象はどう表れる?

スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。

前回(1)に続き、職場での憑依現象についての記事になります。

他でもお話している通り、星子には霊能力はありません。霊も、母が亡くなった後、母でなく、全く他人の霊体が道を横切るのを見ただけです。おそらく、その時母の死の直後で、星子の周囲で次元層が薄くなり、4次元の存在が見えたのかもしれません。その時は、ただ、「あ、霊だな」と思っただけで怖くありませんでした。しかし、憑依現象の場合は乗り移った人間を介して、こちらへ攻撃を仕掛けてくる場合がありますので、ただ、道を横切っている霊を見たのとはわけが違います。やはり、これは見抜けた方が、対処できるので安全です。

職場でのわかりやすい憑依現象として、パワハラ、セクハラなどがあります。直接、そうした被害に遭う場合だけでなく、トラブルが多い他所の部署の噂などを聞くこともあるでしょう。そうしたトラブルのあるところには、憑依現象がある場合が多いです。

大事なのは「観察」すること。

生まれながらの霊能力がない、あるいはサイキック能力がまだないと思っている人が、憑依現象を見抜くのに必要なこと、それは、職場での日常的な「観察」です。
まずは、職場をよく「観察」してみます。自分の所属している部や課の雰囲気は、どんな感じがするでしょうか?そこにいる、職場の人たち――上司、同僚、アルバイトスタッフが話している様子、使っている言葉、動きなど。同じ会社の人たちだけでなく、仕事で関わりのある業者、取引先・得意先などの人たちのことも「観察」してみましょう。

この「観察」は1回だけだったり、1日だけでは必要なデータが取集できませんので、毎日継続して行います。もちろん、業務の妨げにならないように行うようにしましょう。とはいえ、こうした「観察」は自分が仕事で関わっている人たちをよく知ることになるので、憑依を見抜くだけでなく、仕事を円滑に行うために利用することもできます。

職場での出来事――例えば、誰かが失敗して怒られていたこと、自分が上司に嫌味を言われたこと、自分が思わずカッとなって怒ってしまったことなどをよく覚えておきましょう。嫌な出来事があったら、これまでは「自分の波動が乱れているのかしら?」、「なんでこんなこと引き寄せちゃったのだろう」などと思っていたかもしれませんが、憑依現象を見抜く時には、自分と他人のエネルギーの境界線がはっきりしていることが大前提となりますので、いったん、俗っぽい引き寄せ系スピリチュアルなどの知識は、脇へよけておきましょう。

その出来事が起こった時は感情が乱れていてダメかもしれませんが、誰にも見られないように注意してノートやスマホなどに、その時のことや自分の感情などについてメモしておくと忘れることはありません。頭の中に記憶しておくことができるなら、それでも構いません。いずれにせよ、根気強く「観察」を続けていくと、何か不思議な言動をしている人が特定されたり、トラブルが起こる時にはいつも特定の人がその場に居合わせるなど、ある種の「パターン」があるとわかります。さらには、どれがどれぐらいの頻度で起こっているのか、統計を取ることで、さらに観察結果の精密度があがっていきます。

エネルギーの痴漢犯罪

職場のデスクにいる時などに、特定の人がそばを通ったり、その人とやり取りした時、あるいはその直後に、背中の上の方がザワザワする、嫌なぞっとするような冷たさを感じるということがあったら、それもきちんと覚えておきます。
これは、グレゴリー・サリバンさんの本『ホログラム・マインドⅠ』でも説明されている「エネルギーの痴漢犯罪」と関係していると思われます。

『ホログラム・マインドⅠ』でグレゴリーさんは、人間の背中の首の下あたり――ちょうど肩甲骨に挟まれたところには「風門」と呼ばれる場所があると言い、

「この場所のことを、アセンション用語では『ネイディアル・コンプレックス』と呼んでいます。風門には、ハードディスクに情報をインプットするように、その人物に関するプロフィール的な情報が保存されています。」

と説明しています。
星子は何度も憑依されていると思われる人物が近づくと、「風門」に不快な感じを覚えました。

また、人と目が合った時、「ウッ!」という何とも言えない息苦しさや気持ち悪さが襲ってくることがあったら、それも要注意です。その人物に憑りついている存在が、まるでこちらを威嚇したかのような鋭く強い悪意のようなものを感じます。そういうことがあった後、数分すると、「風門」のところがザワザワしだすということもあります。これにより、ネガティブな接触があったなとわかるのです。

星子が気づいた職場での憑依現象:その1

ここで、わかりやすいように、具体例を出していきます。

まずは、星子の上司の例ですが、その上司の男性がある日、宣伝用のチラシがたくさん入った段ボールの箱を探していました。「あれ?ないない」と大声で言いながら社内を歩き回っていたので、若い部下の男性がすぐに気づき、慌てて「ここにありますよ」と段ボール箱を示しました。
それは、その上司の足元にありました。それを見たその上司が言いました――「なんだ、目のま前にあったんじゃないか?馬鹿だな、そう思っているんだろう」そう言って、さらにすぐに続けました――「馬鹿な野郎だな――はい、ごめんなさい。はい、申し訳ございませんでした、ごめんなさい」そう言って、頭をぺこぺこ下げたのでした。
若い部下は、一瞬、ぽかんとなった後、「いえ、そんなこと思っていませんよ…」と不思議そうに言いましたが、その上司の男性は「いえ、私が馬鹿でした、はい、ごめんなさい」とまた言いました。

このようなことが、この上司の男性には、数回ありました。つまり、自分で言って、それに自分で答えていると言う状態です。最初は若い部下への嫌味かと思いましたが、普段の様子を観察していると、その男性は「会社のことを、自分はこんなに思って仕事をしているのに、会社の自分へ扱いは、なぜ、こんなにもひどいのか?」と会社への歪んだ感情の積み重ねが生んだ恨みや執着があることが、その言動から読み取れました。その男性の上司は、星子と直接かかわることは少なかったのですが、そばへ来るだけでなく、その上司の男性から電話がかかってきたのを受けただけで、星子の背中の「風門」にザワザワとした妙な感覚がしました。

上の例で言うと、その上司の男性は、自分が段ボールの箱が目の前にあったことに気づかなかったのですが、その時、「お前馬鹿だな」と言っているのは、その上司の男性に憑依している存在で、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝っているのが、その男性の本来の意識(エゴ)の方だと思われます。簡単に言うと、独りの人間の三次元のボディの中に、二人存在しているということです。

星子が気づいた職場での憑依現象:その2

二つ目の事例は、女性の上司の場合でした。星子は実は、上で述べた男性の上司もそうでしたが、その女性の上司についても出会った当初から、「憑依されているのではないか?」と疑っていました。と言うのも、二人とも、職場で相手が役員であろうと誰だろうと、誰が聞いていようと構わず、ものすごくキツイ言い方をしたり、職場なのにまるで家族に怒鳴るような感じでいたからです。しかし、この二人ともに共通していたのは、突然、丁寧になったり、謝ったりと「二重人格か?」と思われるような変貌がありました。

その女性が他の同僚の女性も誘って、週末に食事に誘ってくれました。女性が少ない職場だったので、仲が悪くなるのはマズイと思い、星子はその食事に行くことにしました。一緒に行ったもう一人の同僚の女性とその女性は仲が良かったからか、食事の初めから上機嫌で、星子にも色々食べたい料理を聞いたり、運ばれてきた料理のとりわけもしてくれました。
食事の間で、その女性の上司は、自分が会社に入ったきっかけやこれまでのことを色々と話し出しました。星子ともう一人の女性は聞き役でした。星子としては、あまり自分のことは職場で話したくなかったので、相手が話してくれ、さらには、会社の過去の出来事なども知れるので、熱心に聞いていました。

ひとしきり話し終わったところで、その女性の上司が、私のことを聞きたいと言うので、少し話し始めました。ところが、5分もしないうちに、その女性は、話している星子の目の前で、メニュー表を広げ、見始めました。その様子を見ていて、星子は、かつて、武道系のとある団体に居た時に一緒に休日に出かけた女性のことを思い出しました。その女性は、一日、星子相手にしゃべり倒した後、ホテルのロビーで休んでいた時、やっと、星子が話し始めると、テーブルの脇にあった情報雑誌を引き寄せ、読み始めたのでした。女性の上司の場合は、もう一人その場にいましたが、その団体に属していた時の女性の方は、星子と二人だけだったので、どう考えても失礼な常識外れな態度でした。

上司の女性が、かつて団体に居た時の女性と同じ行動をしているのを見た時、あの女性も、憑依されていたのだなと気づきました。憑依されると自分のエネルギーは憑りついている存在に奪われているため、常に枯渇に近い状態なのです。ですから、そういう人は自分のことに構うのに精いっぱいで、他人を見る余裕が1ミリもありません。もちろん、これは憑依の度合いにもよります。ただ、ディープ憑依されていると、常に奪われているため、このような状態になる人もいるわけです。

エネルギー・ヴァンパイア

星子の経験上、憑依されている人のそばにいると疲れます。スピリチュアルを、ちょっとでも知っている人なら、聞いたことがあるであろう「エネルギー・ヴァンパイア」というやつです。憑依されている人は、一見、すごく元気で常に動き回っているように見えることがあります。しかし、その人と関わった人は、エネルギーを吸い取られるので、生気を失っていきます。そのエネルギ―は、その人本人にはいかず、憑りついている存在へ行ってしまうのでしょうが、厄介なことに、その憑りついた存在がその人間に深く入り込んでいるため、外から見ると、そのエネルギーが合わさって精力的な人物に見えてしまうのです。

上の例で出した、男性の上司、女性の上司、そして、団体に居た時の知人といると、星子はとてもくたびれましたが、それは、星子だけが感じるものではないので、そういう人からは人びとが離れていきます。
しかし、ここで、一つ、注意したいのは、こうしたネガティブな影響をもたらしているのは、憑依した存在によるものだということです。なので、性格が悪いとかそういうことではないわけです。その証拠に、これら3人の人物から星子は、何度かとても親切にされ、助けられたことがありました。おそらくそれは、彼らの元の性質が全面に出てきた時なのでしょう。とはいえ、それじゃあ、そういうポジティブな面だけを見ていれば、全ては丸く収まるのか?と言えば、そうではありません。その背後にはネガティブな存在がおり、無防備でいれば、エネルギーの痴漢犯罪をされかねません。特に、スターシードはターゲットにされやすいのです。

(3)へ続く。

参考文献

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