「スピリチュアル系」の本について
こんにちは。スターシード図書館の館長、星子です。
今回は、「スピリチュアル系」の本を出版している出版社についての話ですが、星子の経験をもとに、まとめて考察していきます。
ところで、星子は、当初、ブログ記事において自分が今まで読んできた、「スピリチュアル系」の本を、全て紹介しようと思っていました。しかし、途中から、「この本を紹介していいのか?」と疑問に思う本も出てきてしまい、紹介する本を、かなり厳選することになりました。
今回の記事で取り上げる出版社については、星子が本来、取り上げようと思っていた「スピリチュアル系」の本を出している出版社も含まれます。ここで言う「スピリチュアル系」の本とは、どんな種類のものかと言いますと、大まかな分け方ですが、日本の本屋さんで、「精神世界」というコーナーに並んでいる本です。大きめの本屋さんで、このコーナーへ足を運ぶと、大抵、哲学とか、宗教などの本のそばに「スピリチュアル系」の本があります。
それらの本は、「目に見えない世界」を扱ったものが大半です。内容は、様々ですが、日本で「スピリチュアル系」の本といえば、「引き寄せの法則」に代表される、「願望実現」の本が圧倒的に多いです。それに続くのが、ヒーリング(癒し)についてのもの、チャネリングものなどです。
最近になって、徐々に宇宙意識の本も、増えてきました。個人的な感覚ですと、2012年頃は、「スピリチュアル系」の本は、占い関連の棚の隣にあることが多かったのですが、その頃は、占いの本と「スピリチュアル系」の本は、同じように見られていたようです。しかし、最近では、占いの本と、「スピリチュアル系」の本とは、違う場所に置かれていることが多いです。
さらに、大きな書店になると、クリスタル(天然石・パワーストーン)の本も「精神世界」の本とは、別のところにある場合もあります。そして、こうすれば、綺麗になれるとか、恋が上手くいくなどの、女性の生き方系の本も、大きな書店では、「精神世界」とは別の棚にあります。
ルイーズ・ヘイ(Louise Hay)の「ヘイ・ハウス」(Hay House)
アメリカの有名なスピリチュアル系出版社に、「ヘイ・ハウス」(Hay House)があります。
ルイーズ・ヘイ(Louise Hay)と言う女性が社長を務めた出版社です。ルイーズは2017年に亡くなりましたが、自身も本を書いており、翻訳多数で、日本でも知られた女性です。
特にルイーズは、ポジティブなアファメーションで有名で、思考や言葉を使って身体や心をヒーリングして行くと言う方法を提唱していました。
ドリーン・バーチュー(Doreen Virtue)のエンジェル・セラピー
ヘイ・ハウスから出したもので、有名なのはアメリカ人の女性ドリーン・バーチュー(Doreen Virtue)のオラクルカードシリーズでしょう。星子も、スピリチュアルな世界に足を踏み入れて最初の頃に手に取ったのは、『天使の声を聞く方法』という、ドリーンの天使関連の出版物でした。
しかし、ドリーンは、数多くの天使や妖精などについての本やオラクルカードを出版したものの、2017年1月7日に「イエスに会う」という強烈な体験の後、厳格なキリスト教徒となり、オラクルカードから離れました。ドリーンが、そのことをヘイ・ハウス側に話した時のことを、動画で語っているのを見ましたが、それによると、ヘイ・ハウス側もドリーンの意志を尊重してくれたとのことで、トラブルのようなものはなかった(?)ようです。
日本には多くのドリーンのオラクルカードファンがいたにもかかわらず、ドリーンが頻繁に来日ワークショップなどをしないので、実は日本嫌いなのでは?と噂されたりしていました。ドリーンが天使やオラクルカードから退く決心をしたころに、ドリーンに会いに行くツアーがすでに日本で組まれていたのですが、ドリーンは、それには対応したようで、意外にも、天使やオラクルカードから解放された(?)ドリーンは、穏やかに日本からの参加者を迎えた様子です。ドリーンは、最終的に、数か国で販売されていた自身の出版物について、各国出版社と調整をし、聖書と祈りの生活へシフトしました。
ドリーンの引退は、スピリチュアルや、とりわけニューエイジの中に潜む、偽光(フォルス・ライト)を炙り出すような効果がありました。しかしながら、最近、ドリーンがキリスト教系の動画などで語る内容をよく聞いてみると、チャクラや地球の女性性を呼ぶ時に用いられるガイアなどについても、悪魔主義としているようです。これは、キリスト教原理主義者などにみられる傾向で、ネガティブ・エイリアン(NA)らが、高次元宇宙の神聖な要素(幾何学模様など)を反転させて利用していることを知らず、全てを悪魔的判断してしまうというものです。これでは、ネガティブな存在の思う壺なのですが、この件は今回の記事とは直接関係ないので、この辺りでやめておきましょう。
海外講師の来日イベント
ドリーン・バーチューの本は、ダイヤモンド社などからも出版されていましたが、オラクルカードを日本で、主に出版していたのは、ライトワークス(Lightworks)というところでした。
全盛期の頃のドリーンは次々、休みなく新しいオラクルカードを出していたので、オラクルカードの種類は、何十種類にもなり、ちょっと大きめの書店に行けば、オラクルカードのコーナーがあり、書店によってはカードが所狭しと平積みになっていたものでした。そのほとんどがドリーン作のものでした。書店にはサンプルが置いてあり、それで中のカードの絵を見ることができましたし、試しにリーディングもできました。
ドリーンは毎年のように新刊、新カード、新オンライン講座などを作っていました。天使と言えば、ドリーン・バーチューという感じで、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。星子は、ドリーンの講座などには、参加したことがありませんでしたが、2017年に行われたロバート・リーブス(Robert Reebes)の来日イベントに参加しました。ロバートリーブスは、ドリーンと共著で本とカードを出していた男性です。
ロバートのイベントは、一つはヒーリングのイベントと、もう一つは豊さをもたらすというイベントでした。
これらはライトワークスという出版社主催でした。ロバート・リーブス初来日のイベントは、白いバラを使い、大天使ミカエルに浄化をお願いするという内容でした。これには、素晴らしい効果があり、星子を長年悩ましていたある男性の辛い思い出を一瞬にして消し去ったのでした――と思ったのですが、これは表面的なヒーリングに過ぎなかったことが、後々わかりました。しかし、その時は、すさまじい効果を感じたのです。おそらく、星子が生まれて初めてそうしたスピリチュアルのイベントに参加した、ということもあるのかもしれません。
しかし、2回目に来日したロバートの豊かさのワークはさほど楽しくありませんでした。その時、豊かさをもたらすという緑色のアロマキャンドルをもらいましたが、結局一度も使いませんでした。今でも覚えていますが、最後にロバートと写真を撮ったのですが、その時の星子の顔が陰鬱な感じでした。というのも、1回目の来日時と違い、少し有名になりかけたロバートと写真を撮るのも大変で、急かされたのもありますが、ロバートが、参加の1人か何かサイキック能力があるようなことを感じて、「あなた、後で話しましょう」と仕事のアポイントメント(?)を合間に取っていたのです。それを見て、ビジネスチャンスを逃さない、抜け目ない感じを覚え、1回目の来日時の純粋さは、すっかり彼から消えかけているように見えました。
出版社がグッズ販売やオンライン講座の配信、イベントを主催する
ドリーンやロバートの本を出していたライトワークスは、スピリチュアルイベントを行うほか、オンライン講座を行ったり、書籍やグッズを販売していました。
ショップも存在し、クリスタルなども売っていましたが、クリスタルはどれも高額なもので、星子は購入することはありませんでした。2012年以降、ニューエイジルネッサンスか?というぐらい、スピリチュアル系の出版物が盛り上がり始めたうえ、ドリーンのオラクルカードが飛ぶ鳥を落とす勢いだったこともあって、調子に乗っていたのか、そのショップで少々、不愉快な目に遭いました。
あとで、メールでそのことを伝えると、その後、丁重な謝罪のメールが来たので、それ以上は特に何も思いませんでしたが、その時、星子は、「スピリチュアル系」の本を出版したり、そうした本に関わっているからと言って、善良な人ばかりというわけではない、ということを知りました。
そのことがあって、徐々にライトワークスの出版物から、離れて行きましたが、しばらくして、ドリーンがキリスト教徒となり、それと共に、書店のオラクルカード売り場が、大幅に減少(今はないところもある)したのを感じました。やはり、ドリーンの人気がすごかったのです。
2012年に、これまで全く興味を持たなかった占いを見始めてから、2017年になっても、まだスピリチュアル初心者の域をでなかった星子でしたが、ライトワークスのイベントに参加したりしたことで、スピリチュアル系の本を出している出版社が、スピリチュアルグッズを販売したり、オンライン講座を配信したり、スピリチュアルイベントを開催していることを知りました。
そう言う「仕組み」が、日本のスピリチュアル業界にあったのです。