「スピリチュアル系」の本を出す出版社〈その2〉~女・子どもが怖がらないスピリチュアル~

スピリチュアル系の雑誌に掲載される=本か、講座か、イベントの宣伝が9割

こんにちは。スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。
星子の経験をもとに、日本でスピリチュアルをやっていれば関わるであろう、「スピリチュアル系」の本を出している出版社について考察していくシリーズです。

今回取り上げるのは、皆さんご存じの出版社ビオ・マガジンです。ビオ・マガジンで、日本でスピリチュアルやっている人、ご用達雑誌という感じなのが、『anemone』(アネモネ)でしょう。

「スピリチュアル系」の本を出す出版社〈その1〉でも言いましたが、出版社はスピリチュアル系のグッズを販売したり、オンライン講座を配信したり、イベントを主催したりします。
雑誌『anemone』の場合には、雑誌にそれらグッズ、イベントなどが掲載されています。雑誌にどこかのスピリチュアルヒーラーの記事が載ったりしますが、それらは、ほとんど、本や講座、イベントの宣伝につながっているのです。特に、雑誌『anemone』はその傾向が露骨です。
『anemone』主催のイベントに参加したり、オンラインショップで何かを購入すると、ビオ・マガジン社から冊子のようなものが、送られてきます。中身は今後行われるイベントの宣伝と、健康食品や化粧品を含むスピリチュアルグッズの紹介です。

『anemone』は、スピリチュアルグッズなどを販売する、オンラインショップなども運営しているので、その商品が載っているわけですが、ヒ○ルランドという出版社と共に、これが、「スピリチュアルは怪しい」というムードを出してしまっていることは、否めません。スピリチュアル初心者は、たった一度何かのイベントに参加しただけで送られてくるとはと、警戒してしまうことでしょう。本当によい商品もあるのでしょうが、首をかしげたくなるグッズも載っています。雑誌を出版するにあたって、やはり広告料をとらないとやっていけないのかと、急に、3次元的なことを考えさせられる瞬間が訪れるのです。

雑誌がスター講師をつくる!?

星子が『anemone』を知ったのは、並木良和さんがきっかけでした。『anemone』主催の並木さんのイベントにも多数参加し、並木さんのDVDも購入しました。

星子は、並木さんと『anemone』の中田真理亜編集長が、対談したイベントに参加したことがあります。並木さんの『anemone』のイベントは何時もそうですが、会場はとても明るく、綺麗なところでした。壇上にお花が飾られていて、ホワイトボードが後ろにありました。
そこで、並木さんと編集長が、椅子に座り、編集長が並木さんへ質問していきました。
館長は、そもそも、雑誌の編集長というものを、直に見ると言う機会がなかったのですが、イベントで見た、中田真理亜編集長は、屈託なく、素直な方のように思われました。並木さんのことが大好きなようでした(これは並木さんアンチは、「え~!」という感じでしょうが…)。
でも、一つ一つの質問の仕方なども、嫌味などが全然ありませんでした。実は、館長は、並木さんのこの対談より、後半のワークの方を楽しみにして行ったのですが、対談の方が予想以上に、面白くて印象に残っているぐらいです。

並木さんは雑誌『anemone』に掲載される前から、知っている人は知っている、その界隈では有名な人だったのでしょうが、『anemone』に載ったことで一気に知名度が上がった感じがします。というのも、『anemone』は、その見た目や内容から、読者の大半は、女性やその子ども(娘)などであると思われます。
『anemone』に対しては、様々意見は分かれるでしょうけれど、スピリチュアル界にしては珍しく、偏見のない、穏やかな雑誌です。なので、そこから出されている本も、奇をてらったものではありません。スピリチュアルをやっている人の男女比は、女性が圧倒的に多いので、スピリチュアルに興味のある女性(女の子)が、安心して読める雑誌なのです。
ですから、その雑誌に載ることで、ある種、オカルトでない、怖くないというお墨付きを与えられます。

並木さんは、ソフトな外見と話し方で、「シリウスの王子」の称号も『anemone』から与えられました。女性や女の子に「王子様」として受け入れられれば、もう、怖いものはありません(笑)。

女・子どもが怖くないスピリチュアル

『anemone』は、その雑誌のムードから、「愛と光だけ」なスピリチュアル側面が強いです。最近、陰謀論的なものを少し取り上げたこともありますが、基本的には、高次元だとか、ハイヤ―セルフと繋がるなど、愛と光の部分にフォーカスしている傾向があります。

闇のことを取り上げると言っても、「女・子ども」が怖がらない程度の記述しかありませんでした。なので、一歩間違うと、現実逃避の手段にスピリチュアルを使ったり、中途半端なご都合主義のゆるふわスピリチュアルになってしまったり、一昔前の古くさいニューエイジと同じなってしまいます。これでは、偽光(ニセヒカリ)、すなわち、どこの誰かわからぬ4次元存在などにつながってしまう危険が十分あります。

編集長が女性であるためか、雑誌も雑誌から生まれる本やイベントなども、外に証拠を求める男性性よりも、内面の感覚を信じる女性性が強いのです。内面を見ることは大事ですが、これはいつの間にか、独りよがりのスピリチュアルとなり、スピリチュアル詐欺師が、入り込む隙を作ることにもなり得ます。

『anemone』は、女性がスピリチュアルへの導入として、入りやすい対象は豊富ですが、その分、充分気を付けなければなりません。そうはいうものの、スピリチュアル系の雑誌・出版社としては、癖や偏りは少な目であり、何でも話題になればよいというのではなくて、ある程度の基準はあるようです。雑誌の内容も、時代に合わせて成長して行こうという姿勢が感じられます。ですから、気を付けつつも、強く警戒する必要はない雑誌かと思われます。