「スピリチュアル系」の本を出す出版社〈その5〉~行き先はアセンションか非アセンションか?「乗換駅型出版社」~

陰謀論界大御所デービッド・アイク氏の本を出す出版社、しかし…

こんにちは。スターシード図書館館長、星子(ほしこ)です。

この「スピリチュアル系」の本を出す出版社について、星子の経験を元に考察していくシリーズですが、何となく気づいた方もいると思いますが、このシリーズは、アメブロで一度記事にしたものを、再構成し、大幅に加筆・修正しています。
そのため、この記事の公開日は、元のアメブロ公開時と同じにしていますが、加筆した部分の内容に関しては、元の公開日には、まだ世の中に出ていなかった情報もあります。後で、出てくる、JCETIのYouTubeチャンネルの動画などがそうです。日付を考えると混乱を招くかとの懸念はありましたが、記事の内容として、このわかりやすいのと、ほぼ元の記事の内容が消し飛ぶほど、この記事自体の内容が変更されているため、以前、読んだ読者にも新鮮な気持ちで、この記事が取り上げる問題について考えていただけると思い、追加することにしました。

さて、このシリーズ〈その5〉で考察するのは、ヒカルランドという出版社です。
「スピリチュアル系」の本を出す出版社の中でも、「スピリチュアル系」だけでなく、いわゆる「陰謀論」といわれるジャンルの本も出版する、日本でも珍しい出版社です。有名なところでは、「陰謀論業界の大御所」デービッド・アイクの本などを出しているところではあります。

しかし、この出版社の本に関しては、星子は読者として、色々、思うところがあります…。

以前、知人が読んでいた電子書籍の表紙を、ちらっと見せてもらっただけで、「それ、ヒカルランドだね」と言って、驚かれたことがあります。それぐらい、特徴的な表紙なのです。だいたい、表紙に何かセンセーショナルなんだぞという、煽るような文句があります。ナチュラル・スピリットとは、真逆の雰囲気です。

稀に見る「目次詐欺本」

ヒカルランドのある本を読んで、怒りが爆発したことがあります。それは、ディビッド・ウイルコックの本、『アセンションミステリー』(上巻)という2019年にヒカルランドから出た本を読んだときです。

デイビッド・ウイルコックは、グリア博士が製作した映画などにも登場していますが、グレゴリー・サリバンさんの『ホログラム・マインドⅡ』でも言及されているコーリー・グッドと共に、今やアメリカのUFO・ET業界内ではペテン師として、有名になっています。
しかし、そんなことを星子は、まだ2020年には知らず、ウイルコックの本を買ったのです。それが、上で言った、『アセンションミステリー』(上巻)でした。

いつも本を立ち読みしたり、電子書籍でサンプルをダウンロードした時には、本の中身を把握するために、まず、目次を見ます。これは、卒論を書く時に担当の教授から教わったことです。ほとんどの本は、目次を見れば、何が書いてあるか、わかるものです。しかし、ヒカルランドの本だけは、それが通用しません…。

ウイルコックの本を買う時も、タイトルと目次を見ました。
それによると、目醒めを早めるような、いわゆる陰謀論的な世界の真実が書いてるように見えました。それで、その本を買って帰り、読み始めました。

ところが、驚いたことに本の中身はウイルコックの生い立ちがダラダラと書いてあるだけ、だったのです!
目次によると、各章には、それぞれまるで闇の真実を暴いていくかのようなそんな言葉が並んでいるのですが、目次の内容は文章の中には、1、2行書いてあるだけでした。
自分の勘違いかと、もう一度、目次を確認しました。目次は、確かに星子が書店で立ち読みしたのと同じでした。他の本の目次を間違えて、この本に入れてしまったのではないか?乱丁本なのか?と本をあれこれ調べてみますが、そのような様子はありません…。
次こそは、そう言う内容が出て来るのでは?と、読み続けましたが、いっこうに、そんな内容は出てきません。
とうとう、暗くなり始めたころ、その本をベッドにたたきつけました!
完全に詐欺的な本でした。

横河サラさんの本で知った「ディスクロージャー」という言葉

実は、星子が『アセンションミステリー』(上巻)を買った時、横にデービッド・アイクの本もあったのです。その本を先に手に取り、かなり心惹かれたものの、「いや、買うなら、ウイルコックの本でしょ」とアイクの本を棚へ戻し、『アセンションミステリー』(上巻)を買ってしまったのです。後から思えば、まだ、アイクの本を買った方が、星子が求めていた世界の真実系の情報が手に入っていたことでしょう。

星子がそんな間違いをしてしまったのには、わけがあります。さかのぼること、約1年前の2019年の秋ごろだったと思います。まだ、流行病も何もなかったのですが、当時、並木良和さんにハマっていた星子は、並木さんが時々、宇宙人について話していたことから(昔は結構、並木さんも、そんな話もしていたのですね)、何かそういう存在について、もっと知りたくなったのでした。
さらに、2017年に母を癌で亡くして以来、「この世界は何かがおかしい」と思っていたので、この世の真実をずっと探求していたのです。

そして、横河サラさんの『ダイヴ!into ディスクロージャー』という本に出会います。この本を出しているのもヒカルランドです。
星子は、この本で初めて「ディスクロージャー」という言葉を知ります。この本の売りは、2019年4月8日~12日に行われた「コズミック・ウェイヴス inハワイ島」の最新リポートが載っているというものでした。このイベントに、コーリー・グッドが登壇しています。

横河サラさんは、ドランヴァロ・メルキゼデクATIH 公認ティーチャーです。ドランヴァロ・メルキゼデクは、『フラワー・オブ・ライフ :古代神聖幾何学の秘密』を書いたことで有名です。星子は、akikoさんの動画で『フラワー・オブ・ライフ 』の本を知りましたが、難しそうなので、当時、まだ買っていませんでした。しかし、ドランヴァロ氏の名前は本の著者として知っていました。
そんなドランヴァロ氏公認のティーチャーということで、横河サラさんのことも信用していました。なので、『ダイヴ!into ディスクロージャー』の内容も、すっかり信じてしまいました。

ET業界を巻き込んだ詐欺「コズミック・ディスクロージャー」

『ダイヴ!into ディスクロージャー』という本に載っていた情報で衝撃だったのは、ガイア(GAIA)TVが配信しているという「コズミック・ディスクロージャー」という番組です。この番組でホストを務めていたのが、デイビッド・ウイルコックです。
上で書いたように「目次詐欺本」で、知りたくもないウイルコックの生い立ちを知った(この情報も本当かどうかわかりませんが)のですが、それによると、ウイルコックは、元々両親が音楽雑誌をやっていて、ロックアーティストなどと親しかったようなのです。ある意味、2世タレント的な立場にいた彼は、芸能や出版業界と、若いころからコネクションがあったのです。そんな男が、なぜ、ET・UFOの番組をコーリー・グッドと始めるのか?よく考えてみれば、妙な話ではありました。

ところで、コーリー・グッドは『ダイヴ!into ディスクロージャー』や「コズミック・ディスクロージャー」という番組では、特殊能力のあった子供だったので、特別に訓練され、ETらと交渉する特使のような役割をしていたということになっていました。彼が、「コズミック・ディスクロージャー」や「コズミック・ウェイヴス inハワイ島」などで語っていた話の中には、レプタリアンなども登場し、一見、真実の情報と見間違うようなものでした。
さらに、こうした話は『ダイヴ!into ディスクロージャー』などで話されているように、元大統領夫人ヒラリーの正体やトランプのQアノンの話へとつながっていきます。これも、一見、「ディスクロージャー」的な話に思えてしまうものです。

人々を魅了するストーリー

初めて「ディスクロージャー」的な話を知った星子は、すっかり夢中になりました。そして、その頃、勤めていたところで知り合った同僚に、この話をすると、普段、スピリチュアルなど馬鹿にしている男性なのに「すごいですねぇ」と感心している様子でした。

星子も「コズミック・ディスクロージャー」という番組をぜひとも見たい!と思うようになり、ネットで色々検索し、番組の内容を文字起こししているサイトを見つけて読んでみたりしました。しかし、その文字起こし記事を読んだころから、疑問が生じるようになります。いくら英語を訳したものだとはいえ、しまりのない、だらだらとした文章が続いていたのです。内容も、そんなに、ハッとするものではありませんでした。自分にはまだ、難しすぎたのか?だから、理解できなかったのか?と思い、そのサイトを見るのを止めてしまいました。

しばらくして、書店で、『アセンションミステリー』というウイルコックの本を発見した時、驚きました。そして、もう、あのサイトを見ないで済む、ウイルコックの言葉で書かれた本を読めるんだから!と思ったのです。しかし、その結果は……上で述べた通りです。

偽のディスクロージャー

スピリチュアル業界に、偽物の光(=偽光/フォルス・ライト)があるなら、オカルトの世界にも偽ディスクロージャーというものがあります。
グレゴリー・サリバンさんの『ホログラム・マインドⅡ』で知った衝撃の事実に、偽のETアブダクティ(誘拐)があるということです。

ETによる人類のアブタクション(誘拐)は、よくオカルト界で聞く話だと思いますが、「宇宙人は怖い・危険」というイメージを一般大衆に拡散することや、政府が隠している機密情報を守るため、人工のアブダクションを行っていたのです。(マイラブ「MILAB」)
つまり、簡単に言うと、人間が人間を誘拐して、その被害者を人間がつくったUFOや着ぐるみの宇宙人などに会わせていたのです。そして、被害者が後々その体験を、UFO・ET遭遇体験として語るようにし、社会に嘘の情報を流していたのです。最近では、この方法がさらに進化(?)して、高度なテクノロジーを使って、記憶を操作できるようで、コーリー・グッドはこちらの方法で操作されていたようです。

JCETIのチャンネルでも取り上げられる

横河サラさんの本にウイルコックが登場したことを書きましたが、星子は横河さんのことを批判するつもりはありません。ウイルコックは、グリア博士の映画などにも登場しているのですから、もう、ET業界全体を巻き込んだ詐欺と言えるでしょう。

とうとう、グレゴリー・サリバンさんのJCETIのYouTubeチャンネルでも動画が作られるまでになりました。

全ては自己責任?「乗り換え駅型出版社」

しかし、ヒカルランドはこうした騒動もなんのその、その後もウイルコックの名前を使い、マンデルカーの新装版の本の表紙にも、ウイルコックの名前を出しています!しかも、帯ではなくて表紙に印刷されてしまっているのです。マンデルカーの本は怪しいものではないようですが、ウイルコックを怪しいと思っている人は、この本も怪しいと思ってしまいます。

ヒカルランドから本を出した人が、話しているのを聞いてみると、とにかく、他が出していない情報であれば、誰かの曖昧な情報であっても構わないから、教えてくれと言った感じです。話題性があれば、真実かは二の次というやり方な様子で、この要求にこたえられる人間だけが、続けてこの出版社から本を出しているのでしょう。作者にプレッシャーをかけ、次々に売れそうな本を書かせるのですね。

ヒカルランドと関わるのが1回かせいぜい2回まで、それもスピリチュアル業界に入りたての頃で何も知らなかったからという、スピリチュアル関係者もいるようです。

ヒカルランドは、まるで乗換駅のよう。東京駅のようです。色々な列車が到着し、おみげもたくさん売っていて、一見華やかだけど、ごみごみしている。そして、多くの列車が発車するのだけれど、その行先がアセンション方向なのか、非アセンション方向なのか、行きつく先は天国か地獄か、わからない、その判断は乗客(読者)にゆだねられているという。間違えると、あらぬ方へ連れて行かれてしまう。それに対して出版社は、「うちは知らないよーん」という態度。

星子の中で、満場一致、「乗り換え駅型出版社」と名付けることにしました。

参考文献

2023年新年最初のJCETIのYouTubeチャンネル生配信で、ちょうど、コーリー・グッドやガイアTVの話題が出てきました。しかし、動画内でグレゴリーさんも指摘されていることですが、こういう話題に近づきすぎると、古いタイムラインに飲み込まれそうになるので、ちょっと、注意が必要です。多少、自分の心の中を整理整頓してから、この問題に取り組むのがよいかもしれません。とはいえ、やはり、星子のように騙されてしまった人もいると思うので、きちんと、コーリー・グッドやマイケル・サラなどのETビジネスについて、その事実を把握することは重要ではあります。
特にこの話題については、30分40秒ぐらいから。↓