「よい気分」を求めるとは、快楽を求めるということである。

引き寄せの法則で大事にされてきた「よい気分」

スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。

引き寄せの法則でよく言われていた、「よい気分でいること」。「よい気分でいれば、いいことが起きる」、「よい気分でいれば、願いが叶う」。ともかく、「よい気分でいること」が大事だ、とさかんに主張されてきました。

しかし、「よい気分でいよう」とすればするほど、「よい気分でいること」が、困難になるのです…。
引き寄せの法則を好きで実践している人は、ほとんど、このことに注目しません。星子もそうでした。引き寄せの法則の本を読み、動画を探して見る…ほぼ毎日、仕事が終わると、あるいは休日は一日中、引き寄せの法則のことを考えていた時期もありました。

引き寄せの法則から距離を置くようになってからも、ずっと、星子は、この「よい気分でいる」ことは、「よいこと」なんだと思っていました。

でも、ある時、ETガイドからのメッセージで、そうではないと言うことを知りました――。
今回は、そのことについて話します。

気分がよくなる石が欲しい

星子が、そのことに気づいたのは、ある時、ETガイドから、「怒りは第3チャクラにたまるので、第3チャクラに関する瞑想をしたり、ワークをしたりして、それに取り組むこと」を薦められた時でした。
怒りについては、また別の記事として書こうと思いますが、星子はこのETガイドのメッセージを受けて、第3チャクラによい効果が期待できそうな石(クリスタル・天然石・パワーストーン)を迎えようと思いました。すると、ガイドは、ちょうど星子が買えそうなクリスタルへと導いてくれました。

そのクリスタルが家に来たので、一緒に第3チャクラに対応する瞑想音楽を聴きながら瞑想しました。
(↓第3チャクラに対応しているCalmWhaleの音楽)

しばらく、それで怒りから解放されてよい感じだったのですが、ちょっと、フワフワした感じがしたので、グラウディングをしました。グラウディングをすると、予期せぬ感情を覚えることがあることは、このブログでも、度々言及していることですが、その予期せぬ感情とは、大抵の場合、ネガティブなものです。
それは解放されるために出てきたもの、手放すために浮かび上がってきているものなのですが、時に、その感情に飲み込まれてしまい、手放すと言うことに、気が回らなくなってしまうことがあります。

そんな時、星子は、「気分がよくなる石が欲しい」と思い、そうした石をネットで探し始めました。これは良さそうだと思うものを見つけたのですが、なぜか、その石と一緒にいる「未来の自分」を想い描くことができませんでした。感覚としてしっくり来ないのです…。
しかし、星子は「気分がよくなかった」ので、どうしても、「気分よくなりたかった」ため、瞑想して、ETガイドに訊いてみることにしました。

つながるのは、スターファミリーのみ!それ以外はお断り!

ちなみに、ETガイドとつながる瞑想をする時の注意点として、銀河連合の情報をたくさん提供している、エレナ・ダナーンさんが、「自分のスターファミリーと『だけ』つながること!!」と何度も色々な動画で話していました。
スターファミリー以外のETとつながる、漠然と、そして強烈に○○星人とつながりたい!などと執着すると、4次元にいる奇妙な存在や、全く関係ないネガティブな存在がガイドのふりをしてやってくるというのです。

星子の場合、ETガイドは、グレゴリーサリバンさんの本に載っている、アセンションをサポートしてくれるETガイドか、あるいは、自分のスターファミリーに呼びかけるのみです。

今日は来なかった、つながらなかったと言う日は、忙しんだろうなと思って、きっぱりとあきらめるようにしています。
大抵、つながらない時というのは、ガイドが特にこちらを心配していない時が多いです。本当に危ないとガイドが判断した時、例えば、体を壊すような行為をしようとしているとか、偽光に騙されそうになっている時とか、そういった時は、ガイドは飛んできます。

ですから、無理につながろうとしないほうがいいのです。無理につながろうとすると、変な存在につながってしまいます。変な存在につながってしまっても、事前にガイドに「守護」を依頼してあれば、ETガイドが軌道修正してくれます。とはいえ、変な存在とつながらないことにこしたことはありません。

「よい気分」を追いかけ続ける毎日

「気分がよくなる石」について、ETガイドに質問しようとした時は、上手いことガイドと連絡がとれて、メッセージが来ました。ガイド曰く、

「よい気分というのは、快楽です。よい気分を追い求めて何が得られましたか?」

と言うのです。

確かに、星子は、今まで、ずっと、「よい気分」を追いかけてきたのだ、と気づきました。スピリチュアルに目醒める前も、学生時代は勉強、就職してからは仕事と、それらが終わると、何かに急かされるかのように、さっきまでの「気分が悪い」状態を「気分がよい」状態へしようとしました。面白い漫画を読んだり、映画やドラマを見たり…。

一般的にはこうした行為は「ストレスの発散」として、特に病的な行為でない限り、ある程度の年齢になれば、精神衛生上、誰にとっても必要なことだと思われています。このために、様々な娯楽があり、エンターテイメントがあります。手軽な手段として、かつてはTV、今はSNSがあります。
これらは全て、「よい気分」になりたいという人間の願望を叶えてくれそうな、そんな「予感」があるものです。

ある意味、多くの人の生活は、「気分が悪い」ことだが義務や必要からやっていることと、その「気分の悪さ」から脱して「よい気分」になることの間を行ったり来たりすることの繰り返しではないでしょうか。
この振り子運動を繰り返して「悪い」と「よい」を際限なく繰り返しているのです。

「よい気分」の罠

ETガイドは、さらにこう続けました。

「今のタイミングで、怒りを手放さないといけません。怒りを手放すと、『本物の気分のよさ』が訪れます」

この「怒り」を手放すという部分は星子の場合で、人それぞれ、手放すべきものは違うかもしれません。でも、ETガイドが言いたいのは、手放さなければならないものを手放すと、「本物の気分のよさ」が手に入るということなのでしょう。
手放すべきものを手放さず、ただ、今の苦しい状態から抜けでるために、「よい気分」になろうとすることは、単に快楽を追い求めていることと同じになるのです。

でも、引き寄せの法則などで、「よい気分」がカルト的な人気を誇っており、この法則の中では、「よい気分」でいることはいいことなのだとなっているために、スピリチュアル好きなスターシードたちは、「よい気分」になろうとします。
しかし、それは、実は、人びとを快楽へと誘い込む罠だったのです。
「よい気分」を薦めているティーチャーらが、偽光であるとよく言われるのも、ここに理由があります。彼らは「よい気分」という、新しいキーワードを巧みに広め、それにより、幸福になれるとしましたが、「よい気分」の仮面をかぶった快楽へと人びとを誘っていたのです。

ブッダの方法

ブッダが人びとに教えたのは、「よい気分」になる方法ではなくて、人生から苦しみを取り除く方法でした。
ETガイドが星子に薦めてきた方法も、ブッタの方法に近いものです。次々と変化を求めたり、楽しみを求めて「よい気分」になろうとするのではなくて、静けさの中で、静止する、気づきを得るということです。

「今の状態-苦しみ=幸せ」という、方程式です。

しかし、我々は、生まれてから今まで、世の中に溢れる「よい気分」にしてくれそうな事象に囲まれ、それを手に入れるために生きているかのように錯覚させられてきたので、この上の方程式を実行しようとしても、なかなか、やる気になりません。
なんだか、退屈で面白みがないような気がしてしまうのです。

そういう場合は、一度、「よい気分」を「意識的に」追いかけてみてはいかがでしょうか。もちろん、心身に危険のない範囲においてですが。すると、「よい気分」を追いかけていたはずなのに、全く「よい気分」にならないという現象にぶち当たることでしょう。

引き寄せ中毒と「よい気分」

「よい気分」を求めると、最初は、ちょっと気分も上向きになるのですが、しばらくすると、最初の「気分のよさ」が薄れていき、また、新たな「気分をよくしてくれるもの」を探さなければならず、しまいには、「気分のよさ」を求めて、いつも気が急いているような状態になってしまいます。

精神科医のアンナ・レンプケ医師によると、これにはドーパミンが関係しているそうです。

快楽は回数を重ねるごとに、最初の強烈な度合いが少なくなってしまうのです。これが、薬物などだと、もっと、強いものを求めるようになり、薬物中毒者になってしまうわけです。
薬物だけでなく、レンプケ医師は自身の体験から、恋愛小説などでも、ドーパミン中毒に陥る可能性があることを指摘しています。最初に読んだ時の新鮮さが失われていくと、もっともっとと刺激やドラマを求めてしまい、気が付くと恋愛小説中毒患者になってしまうというのです。

引き寄せの法則の本などでは、最初は小さなものを引き寄せるようにと諭されます。例えば、「自分が創造した通りの羽根」とか、「いつも混んでいるカフェで窓辺の自分が座りたい席が空いていること」などです。こうしたことが上手くいくと、引き寄せ実践者は、わお!と最初は感激します。
しかし、何度もこうしたことが続くと、次第にそんなに嬉しくもなくなり、より大きなものや多くの数を「もっと、もっと」と求めるようになります。

こうした傾向から、「よい気分」を見てみると、「よい気分」を追いかけることで、ある種、人は「引き寄せ中毒患者」になっていくと言えるでしょう。

「よい気分になりたい」という願望を手放す

上で述べたような、いつも気分が急いている状態、「引き寄せ中毒」の症状になっているかもしれないと思って、それから解放されるためには、どうしたらいいのでしょうか。
まず、「よい気分」を求めることを、いったん、ストップさせることです。怖いかもしれませんが、「いったん」、「この瞬間だけ」、「少しの間だけ」と思って、試しにやってみましょう。

すると、冷静になり、自分を客観的に見ることができようになります。これまで、「よい気分」を求めて無我夢中だったのを、クールダウンするのです。
ところで、この無我夢中とは、別に体に力が入っていてがんばっている状態であるとは限らず、ゆるゆるとした感じで、でも、内心は「よい気分」を求めて、いつもそれにフォーカスしようとしている状態も含まれます。

そういう人は、自分が「よい気分」を、そんなに熱心に求めていると気づいていないことが多く、すでに快楽の沼にはまり込んでいることにも気づいていないことが多いのです。
(引き寄せが上手くいって、その虜になっている人などがこれにあたります。)

「よい気分」の先に愛はない

ETガイドが知らせたかったことは、これまで引き寄せに夢中になって、「よい気分」を追い求めていた自分を否定することでも、後悔することでもありません。

ガイドが知らせたかったのは、

「怒りなどの感情に代表されるようなネガティブ(負)の感情を取り除くと、愛が残る」

ということです。
この愛は、世間で流行るラブソングの歌詞にある愛とは違います。宇宙的な、創造主(ソース・神)の愛です。スピリチュアルが好きな人は、こうした愛の方を求めている人が多いのですが、それは、「よい気分」の先に存在しているものではなかったのです。

もし、かつての星子のように「よい気分」を頑張っているのに、なぜ、この宇宙的な愛が手に入らないのか?疑問に思い、自分の何が間違っているのだろう?と悩んでいる人がいたら、今回の記事が参考になれば幸いです。

参考文献

★室内ETコンタクトの方法などをレクチャーするグレゴリー・サリバンさんのJCETIのWEBサイト↓

★自分のハイヤーセルフやスターファミリー以外とコンタクトを取ることの危険性についてのエレナ・ダナーンさんの話。
*エレナ・ダナーンさんのYouTubeチャンネルの2023年3月26日の動画「CHANNELING YOUR OWN FREQUENCY, ET CONTACT, DANGERS & SCAMS- (March 26 2023)」をご参照ください↓

https://www.youtube.com/watch?v=2Mbn1IO3RYk&t=343s