トリガーを見つける(part2「ミクロ」レベル)

「ミクロ」と「マクロ」の関係はメビウスの輪

スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。

「トリガーを見つける(part1「マクロ」レベル)」では、人類の集合意識や失われた歴史の記憶を刺激する、「マクロ」レベルのトリガーについてお話しました。

今回は、個人レベルのトリガーイベント、つまり、「ミクロ」レベルについてです。

個人レベルのトリガーイベントは、多種多様です。今世での個々の魂の経験はもちろんのこと、地球での過去世、地球外での過去世などもあるからです。
レムリアやアトランティス時代、オリオン大戦での体験――こうなると、もはや、これは個人レベル=「ミクロ」レベルのトリガーイベントが、「マクロ」レベルのトリガーイベントと結びつきます。このように「ミクロ」と「マクロ」は、メビウスの輪のように、つながっているのです。

個人的なトリガーイベントの見つけ方

それでは、個人的なトリガーイベントは、どのように見つければよいのでしょうか。

まず、必要なことは、「どうしても心かき乱されてしまうこと」を特定していくということです。
日常の中で、どうしてなのか、自分でも理由がわからないが、心がかき乱される――怒りを覚える、悲しくなって泣いてしまう、気持ちが落ち込んでしまうことなどがあるかと思います。

その時、いつも、何か、特定の出来事が起こっていないか、注目してみます。
例えば、星子の場合は、ある時、自分が「遅い」という言葉に異常に反応しているということに気づきました。「遅い」と言われると、つい、カッとしてしまうのです。

それでよく思い出してみると、ある場面が浮かんできました――

幼稚園の頃、お弁当を食べるのが遅くて、同じ組の子に、星子がお弁当を食べている、すぐ横にぴたっと、くっついて、お昼の時間の間中、からかわれ続けたこと、また、小学生の低学年の頃、給食が食べ終わらず、その罰として、担任の教師から、給食の時間が終わっても、食べ終わるまで片付けてはいけないと、ずっと、机の上に給食を置かれ続け、さらし者にされていたこと……

こうしたことから、「遅い」ということが、自分の中で、非常にネガティブなものとなり、それを指摘されると、激高するようになっていたのです。
おそらく、子供の頃の、当時の悲しみや苦痛が、長い時間を経て、怒りに変わっていたのでしょう。

気づいたからと言って、すぐに、トリガーが外れるということはありませんが、少なくとも、これが自分のトリガーであり、過去にあった出来事(星子で言えば、幼稚園や小学校であった出来事)が、個人的なトリガーイベントだとわかります。

さらに言えば、今世におけるトリガーが、過去世の出来事(トリガーイベント)と関係している可能性もあります。例えば、上の例でいえば、「遅い」ことで、過去世において何かひどい目にあったとか、仲間を失うことになったなどです。

他人が似たような目に遭っているのを見るだけでも、トリガーは刺激される

個人的な「ミクロ」レベルのトリガーは、人類全体の共通トラウマを刺激する「マクロ」レベルのトリガーイベントと違って、共通点は、あまりありません。

しかし、面白いことに、他人が「過去の自分」と同じような目に遭っているのを見たり聞いたりしたことでも、個人的なトリガーは刺激されます。

例えば、星子は、この3次元的世界において、最近、転職したのですが、新しい職場で、とある先輩が、星子がしたことについて、みんなに聞こえるところでキツイ言い方をしたのです。
星子は、確かに、キツイ言い方だなとは思いましたが、その先輩は誰に対しても、そのような言い方をする人だったし、言い方はキツイが、別に事実と違うことを言っていたわけではなかったので、そのままにしていたら、上司の一人が、突然、その先輩の言い方を注意したのです。
そして、上司は星子に慰めるような言葉をかけ、さらに、自分が会社に入りたての頃あった、辛かった出来事を話し始めたのでした……。
職場で同僚に聞こえるところでだったので、その先輩も、星子に、謝罪しに来ることになり、星子は、なんだか、気まずくなりました。なんせ、星子は、別に気にしていなかったのですから。

この上のような例の場合、先輩の星子への言動が、上司のトリガーを刺激したのです。そして、さらに興味深いことに、この上司がした新人時代の思い出話は、星子が先輩に言われたこととは、あまり関係なかったのです。ただ、この上司には、新人時代に上の人間に辛い目に遭わされたトリガーイベントがあり、それが、入社したての星子が先輩にキツイことを言われている場面を見たことによって、誘発されたのです。
この場合は、上司が、すぐに、自分が新人時代に遭った辛い出来事を話し始めたため、「トリガーが刺激されたのだな」とわかりやすいですが、こんなわかりやすい例は稀で、普通は、どこで、誰の、どんなトリガーが刺激されたのかなんて、わかりません。
よく、「地雷を踏む」という表現がありますが、まさに、知らぬうちに相手のトリガーを刺激してしまった状態を指し示す言葉と言えるでしょう。

これは、「マクロ」レベルのトリガーとも関係して言えることで、ニュースなどで、他人が戦争やテロ行為、飢餓などに苦しんでいる様子を見るだけで、過去の自分、あるいは過去世の自分のトリガーが刺激されるという現象と似ています。

インナーチャイルドへの影響

子どもの頃のトリガーイベントは、当然ながら、傷ついたインナーチャイルドを生みます。
子ども時代に犯罪にあったり、虐待を受けたりすると、子どもの中に、トリガーが植え付けられることになります。

ネガティブ・エイリアン(NA)らが、子どもを虐待するのも、このためで、これにより、その子の人生を長く支配することができるです。一度、トリガーイベント(=トラウマ)を植え付けてしまえば、あとは、ちょっとした刺激を与えるだけでいいというわけです。(*)

これは、マインドコントロールとしても使用されているのです。

(*)出典:リサ・レネイさんのWEBサイト https://energeticsynthesis.com 内、「アセンション用語集ACENSION GLOSSARY(アセンション用語集)」の Soul Binging(魂の束縛 ソウル・バインディング)の項目を参照。

「統合」のワークをしても、癒されないトリガー

星子も、かつて大好きだった、並木良和さんの有名なワークで、「統合のワーク」というものがあります。これは、ネガティブなエネルギーを手放していくワークです。

このワークを行っている人の中には、「統合疲れ」を訴える人が、たくさん、いました。しかし、並木さんいわく、「統合疲れなんてありえない。ただ、自分の場所(ダイヤモンドの位置)からずれているところでワークをやっているからだ」ということでした。

館長・星子も、「統合疲れ」していた1人でした。
「統合のワーク」をしても、ネガティブが少なくなっていく気がしないし、とても疲れてしまっていたのです。
その原因が、今ならわかります。きっと、その原因は、「トリガーを見つける機会を失ってしまっていた」からに違いありません。並木さんのワークでは、ネガティブな感情の中身をあれこれ見たりしないで、パッと手放してしまいましょうということでした。これは一見、気が楽なように見えますが、結局なところ、自分のトリガーやトリガーイベントを特定するチャンスを逃し続けることになっていたのです。

そりゃ、ネガティブな感情が消えないわけです!トリガーは特定されず、自分の中に居座り続けており、自分の過去の何がトリガーイベントだったのかもわからないので、結局、何か刺激をうければ、ネガティブな感情が誘発されていたのです。それにもかかわらず、中身を精査していないエネルギーだけは、なんだかよくわからないまま手放して、どこかへ送ってしまって、失っているのです。

ある宇宙的なヒーリング施術をしている人は、並木さんの「統合のワーク」で「統合疲れ」を起こしている人が、エネルギー不足を起こしてしまっていると指摘していました。確かに、星子もまるで、エネルギーが枯渇していくような感覚がしていました。
並木さんは、ネガティブなエネルギーは「統合のワーク」によって変換され、ニュートラルなエネルギーとして戻ってくるとしていましたが、奪われるばかりで、戻ってきている感じがしませんでした。
今思うと、あのエネルギーはどこへ行ってしまったのだろうと思います。

自分の反応を記録する

自分のトリガーやトリガーイベントを見つけるのに有効な手段としては、ネガティブになった時、その直前にどんなことがあったか、その時の正直な感情と共に記録しておくことです。引き寄せの法則などをしていると、ネガティブなことにフォーカスするような気がして、こうしたことを記録すること自体、抵抗があるかもしれません。

しかし、星子の経験では、むしろ書き出すことによって自分の中から外に出してしまうことができるので、先ほどまでのネガティブな波動を捨てたような爽快感があります。
記録したことがその後、実現されて人生に悪影響があった、ということは、今のところ、ありません。むしろ、書き出さないということは、その想いを見て見ぬふりをしているだけで、体の中、潜在意識の中には、その想いが未だ居座っているということ。これは、後で思わぬ出来事として具現化されてしまうことになり、こちらの方が危険だと思います。

記録を後で見返すと、ある一定のパターンが見つかることがあります。自分が、いつ、どういう状況の時にそのような反応をしやすいのか?
知っても、すぐに反応を抑えられるようになるわけではありませんが、しばらくすると、それにまつわる答えが、ふと見つかるということがあります。

今世のことならまだ思い出せるかもしれないけれど、過去世のことなど、サイキック能力もないので、よくわからない――という場合は、ETガイドに悩みを打ち明けてみましょう。すると、何らかの不思議なシンクロニシティなどで、何らかのヒントのようなものが前に現れることがあります。

いずれの場合でも、トリガーについて明らかになると、とてつもない安心感があります。よくわからないことというのは、人を不安にさせるものですが、真実がわかると、突然、視界が開けて、一度に悩みが解決することがあるのです。

すぐに、答えが出なくても焦る必要は、全くありません。

大事なのは、トリガーやトリガーイベントを見つけようとすること、その行為自体であり、それによって、自然と自分自身に意識のベクトルが向くことなのです。結果として、自分で自分のことをよく知り、いたわってあげることができるようになります。
このため、「ミクロ」レベルの個人的なトリガーを見つけることは、お金もそんなにかけずに(本とノートとペンぐらいあればできる!)、簡単なセルフヒーリングの1つとなります。

また、個人的なトリガーについて知ると、他人にも同じく個人的なトリガーがあるということがわかってきます。これにより、他人への理解が今までより深まるので、自分の心がかき乱されることが徐々にですが、少なくなっていくという恩恵もあるのです。

参考文献