ロー・オブ・ワンについて
スターシード図書館の館長、星子(ほしこ)です。
「ロー・オブ・ワン(Low of One)」について解説します。
「Low of One」は、日本語では、一般的に「一なるものの法則」と翻訳されています。
『ラー文書――一なるものの法則』
「一なるものの法則」と聞いて、スピリチュアルに興味ある人が思い浮かべるのは、おそらく、ドン・エルキンス、カーラ・L・ルカート、ジェームズ・マッカ―ティ著(紫上はとる訳)『ラー文書――一なるものの法則』(ナチュラルスピリット)でしょう。
この本は、カーラ・L・ルカートと言う女性が、チャネリングによって「ラー」という、この本の説明では「第六密度の記憶の複合体」の存在と交信した記録を整理し、まとめたものです。
そのスタイルとしては、「ラー」に対して質問者が様々な問いをし、「ラー」がそれに答えていくというもの。
この「ラー」からもたらされた情報によると、「ラー」はかつて地球にいたことがあり、それは約一万一千年前のことでした。その目的は地球人の知的進化を支援すること。
しかし、それは「失敗」に終わりました。「ラー」は地球を去りますが、「惑星連合」として、今は地球を見守っているというのです。
その「ラー」によると、宇宙には「一なるものの法則」というものがあり、それは「わたしたちは一つ」ということ。
「一なるものの法則」では、あらゆる「パラドックス(逆説」)は解明され、「一元的」かつ「統合的」です。
これはわかりやすく言うと、「我々は源一つである」ということで、「両極性」はない、つまり、正しいとか間違っているといったものがないのです。
『ラー文書』の「一なるものの法則」では、そうした「一元的」状態から、第1の歪みが起こり、それが「自由意志」、そして、第2に起こった歪みが「愛」だということです。
リサ・レネイさんの情報
米国在住のアセンション・ガイド、リサ・レネイ(Lisa Renee)さんのENERGETIC SYNTHESISというWebサイトのアセンション用語集(ASCENSIONGLOSSARY)によると、「一なるものの法則(Low of One)とは、全てのものは知的なエネルギー(intelligent energy)でできていて、オール・ワン(All-One)の一部である」となっています。
「オール・ワン」とは、「永遠の真実は永遠の愛」であるということ、そして、「その永遠の愛の状態は無限の創造主または神の有機的な意識であるという認識」のことだと、リサさんは説明しています。
加えてリサさんは「一なるものの法則」とは、「キリストの内なる光として認識」されていると言います。
この時のキリストは、あの我々が思い浮かべる、個人としてのイエス・キリストのことではありません。
リサさんの「12次元シールド」を構築する時に最後に唱える、「わたしは神、わたしは自分自身の主体者、わたしは自由(I am God, I am Sovereign, I am Free)」(グレゴリー・サリバンさんの日本語訳によると「わたしは宇宙、わたしは自分自身の主体者、わたしは自由」)という「GSF(神・主権・自由)」であるところの人間――「自由な宇宙市民に与えられる称号」のことであると言うのです。
共通点と相違点①愛の順序と主語
『一なるものの法則』の「ラー」とリサ・レネイさんの解説で共通する点として、「愛」があります。
しかし、異なる点もあります。
まず1つ目の異なる点として、書籍『一なるものの法則』では、愛は「一なるものの法則」上での第2の歪みです。
ただ、本の中では第1に起こった「自由意志」と続いて起こった「愛」との差はほんのわずかで、第1、第2と言っても、そんなに順番は気にしなくてよいというニュアンスで「ラー」は伝えています。
一方のリサ・レネイさんの方は、「オール・ワン」があり、それは「愛」であり「神」でもあり、そこから全てのものが発生しているという、その様子が「一なるものの法則」です。
「ラー」は「法則」を主語として、それに則った「愛」と言う位置づけをしており、リサ・レネイさんは「ワン」として「愛」の状態を主語として、そこから発している「法則」としています。
この差は宇宙の起源的なところ付近では、まだ微妙な違いなように見えますが、後々、宇宙の歴史が発展していた先には、大きな差が出てくるのではないか?と思われる案件です。
そして、これは次の奉仕の問題とも関係します。
共通点と相違店②奉仕の問題
2つ目の異なる点は、「自己への奉仕」と「他者への奉仕」の考えです。
書籍『一なるものの法則』では、「自己への奉仕」はネガティブに捉えられています。
ここでは、オリオン・グループは「自己への奉仕」と言うネガティブな方向へ行った例として出されています。
というのも、こちらの「法則」の考え方では、最初に「自由意志」が来ているため、他人の「自由意志」を侵害する可能性があるものとして、「自己への奉仕」があるのです。
このため、「ラー」によれば、真の「一なるものの法則」に至る道は「他者への奉仕」となっています。
一方、リサ・レネイさんのアセンション用語集では、「ロー・オブ・ワン」の実践(Practices)として、以下の7つを上げています。
1. 統一意識(Practice Unity Consciousnes)
2. 自分を愛する(Ptactice Loving Yourself)
3. 他人を愛する(Ptactice Loving Others)
4. 地球と自然を愛する(Ptactice Loving the Earth and Nature)
5. 他者への奉仕(Ptactice Service to Others)
6. 意識の拡大(Ptactice Consciousness Expansion)
7. 責任ある共創(Ptactice Responsible Co-creatorship)
このように、リサさんの場合は、「自分を愛する」ということが、2番目に来ています。
これは、リサ・レネイさんの提供している情報の特徴としてあることなのですが、リサさんは時に人間を「天使的人類(Angelic Humanity)」と表現します。
これは、「罪人としての人類」というのはネガティブな存在が支配しやすいように人類に植え付けたもので、本来の人類は「神」である「愛」から発生した「天使のような存在である」という認識から来ている言葉です。
平たく言うと、リサさんは、他者への奉仕も大事だが、人類は自身を愛することも「一なるものの法則」の実践となるとしているわけです。
この根底には、やはり、「神の子としての人類」、「愛」という「ワン」から発した人類と言う意識があるのでしょう。
アセンションにおけるロー・オブ・ワンと愛
『一なるものの法則』の「ラー」とリサ・レネイさん、それぞれの「ロー・オブ・ワン」について見てきましたが、いずれにしても、アセンションを知るならば、この「ロー・オブ・ワン」は必ずおさえておく事項となります。
というのも、アセンションとは、この「ロー・オブ・ワン」に則った話だからです。
「ワンネス」と言う言葉がありますが、これは、この「ワン」との「一体感」ということです。特にリサ・レネイさんの認識では、「ワン」は「神」・「愛」ですから、この解釈では「ワンネス」は「神との一体感」、「愛との一体感」となります。
こうしたことから、「ロー・オブ・ワン」について意識を向け、考えを深めると、「地上における愛」に悩まされていても、それが幾らか和らいだり、安心感が得られたりします。
「ロー・オブ・ワン」は、宇宙スピリチュアルにおいて重要かつ、基礎となる高次元の知識の1つなのです。
参考文献
ドン・エルキンス、カーラ・L・ルカート、ジェームズ・マッカ―ティ著(紫上はとる訳)『ラー文書――一なるものの法則』第一巻、第二巻(ナチュラルスピリット)
Lisa Renee, Law of One, ASCENSIONGLOSSARY, ENERGETIC SYNTHESIS
(https://ascensionglossary.com/index.php/Law_of_One)
グレゴリー・サリバン氏主宰 日本地球外知的生命体センター(JCETI)HP及びYouTube